【自覚なし!むくみや頭痛を招く「隠れ冷え性」の原因とは?】冷えを撃退する「温活習慣&ヨガポーズ」
「温活」と聞くとどんなことを思い浮かべますか? 身体を温める機能のある食材を積極的に摂ったり、よもぎ蒸しなどで身体を芯から温めたり…もちろんそれも大事な温活法です。ただ、温活の本来の目的は、身体を温めて体温を上げることだけではありません! 温活を通してどんな身体に変われるかを知って、今日から「本来の温活」に取り組みましょう。
そもそも「冷え」とは?
手足が冷えやすい女性は、冷え性だと自覚している人が多いですよね。しかし最近は、冷えている自覚がない「隠れ冷え性」の人も増えています。冷えの症状として、身体の末端に冷えを感じたり、適温の環境にいても身体が暖まりにくかったりすることが挙げられます。その他にも、肩こりや頭痛、むくみや不眠などの身体の不調も冷え性からくる症状と言えます。マッサージや整体に通っても肩こりやむくみが改善されない人は、「冷え」を解消することで改善するかもしれません。
身体が冷える理由
身体のエネルギー不足や筋力低下、運動不足や環境(冷房が効いた部屋で長時間過ごすなど)が冷えを起こす要因です。それだけでなく、自律神経が乱れることで血流が悪くなり、身体の末端まで温かい血液が巡らなくなることも冷えの原因であると考えられています。
温活の目的は「自律神経を整える」こと
冷えを改善するには身体を温めるだけでなく、自律神経を整えることが必要不可欠です。
自律神経には、活動的な状態(興奮や緊張)の時に優位になる「交感神経」と、リラックスした状態(睡眠時など)に優位になる「副交感神経」があります。この二つの自律神経のバランスが保たれていると心身のバランスもよく、健やかな状態といえるでしょう。しかし、ストレスや生活習慣の乱れにより交感神経が優位な状態が続くと、血管が収縮して血液循環が悪くなり、冷えを引き起こしてしまうのです。
つまり、温活の目的は、冷えを改善して血液循環を良くし、自律神経のバランスを整えることだと言えます。
自律神経が整いやすい生活とは?
自律神経を整える温活法は大きく分けて3つあります。いずれもシンプルで今日から実践できることばかり。無理なく、できることから始めましょう。
1.生活リズムを整える
夜更かしをせず、早寝早起きを心掛けましょう。また、一日3食できるだけ決まった時間に食事をすることで体内リズムも整いやすくなります。体型が気になるからといって、食事を抜いていしまうとエネルギー不足で冷え、逆にむくみやすくなったり余計な脂肪がつきやすくなるので要注意です。その他にも、夜はゆっくり湯船につかって身体を温めることで、副交感神経が優位になりやすくなります。ベッドに入る2時間前までに入浴を済ませると、入眠時に深部体温が下がり、睡眠の質も上がるでしょう。
2.運動不足を解消して筋肉量を増やす
身体を動かすと筋肉が活性化して体温が上がり、血行促進にも効果的です。女性は男性に比べて筋肉量が少なく、下半身に溜まった血液を心臓の方へ押し戻す機能が弱いため、下半身を意識的に使いましょう。ヨガやウォーキングなど、自分に合う方法で継続することをおすすめします。
3.ストレスケアをする
過度なストレスは、自律神経に悪影響を及ぼします。一日の中で、自分がリラックスしたり気分転換したりできる時間をできるだけ多く作りましょう。
自律神経を整えるおすすめポーズ「キャットアンドカウ」
ヨガは自律神経を整えるのに最適です。今回紹介するキャットアンドカウは呼吸に合わせて背中を反らせたり、丸めたりして背中のこわばりをほぐしてくれるポーズ。ストレスや緊張で凝り固まった背中をほぐすことで、からだがリラックスしやすくなり、副交感神経を優位にしてくれます。寝る前はもちろん、朝起きてベッドの上でもできるのでおすすめです。
1.四つ這いになり、背中を丸める
- 肩の真下に手首、足の付け根の下に膝がくるようにし、足は腰幅程度に広げる。
- 息を吐きながら背中を丸めておへそを覗き込む
- 手のひらや足の甲で床を押して、肩甲骨や背中が広がるのを感じる
2.目線を上げて、背中を反らせる
- 吸う息では、胸を開くように背中を反らせる
- 腰を反りすぎないように、お腹をストレッチするようなイメージでおこなう
- 吸い切ったときに、首を長くして肩を下げる
ヨガは最高の温活法
冷えについて改めて知ると、呼吸や瞑想、アーサナで心身のバランスを整える「ヨガ」が最高の温活法であるとわかりますよね。ヨガをして、自律神経を整えながら末端まで温かい健やかな身体を目指しましょう。
AUTHOR
早田凪沙
神奈川・都内ヨガインストラクターとして活動。女性の健康に寄り添うことをテーマに、婦人科系のお悩みや冷えの改善を目的とした『温活ヨガ』をベースにレッスンをお伝えしている。自身が発症した子宮内膜症について、より多くの人に知ってほしいと思い、ウィメンズヘルスライターとしての活動も始めた。
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