「腰痛は当たり前」の人にやってほしい!「仙腸関節」ゆらゆらエクサ
毎朝、腰の痛みとともに目覚めるという方や、夕方になると腰がギシギシ~となるのが”当たり前”になっているあなた。毎日のゆれるだけセルフケアで、その痛みの日課から抜け出しませんか?
腰痛の原因は仙腸関節のゆがみかも?!
毎朝ベッドから起き上がるとき、長時間座っていて立ち上がるとき、夕方になるといつも……と、腰に痛みがあるのが日常になっていませんか?腰の痛みの原因は実は多岐にわたり、この筋肉を緩めれば全身が整う!というズバリ正解がなかなかないというのが正直なところ。下半身の筋肉の張りのこともあれば、背中や肩こりから起こることもあります。だからこそ、自分でもケアしづらく慢性的な痛みを抱えている人が少なくありません。けれどココが痛みの原因になりやすいというポイントはいくつかあります。その1つが仙腸関節(せんちょうかんせつ)と呼ばれる骨盤にある関節です。
仙腸関節は、体の重みがかかってくる関節、荷重関節の1つです。例えば手首や肘関節は、立った状態で体の重みを支える働きはありませんが、首や股関節、足首などの関節は、立った状態で体の重みがかかる関節で日常でも不調が出やすいと言われています。中でも仙腸関節は体の動きを支える要になる関節で、この関節の機能が低下すると、首・腰・ひざなど上半身にも下半身にもしわ寄せの負担が及びます。たとえていうなら、重たい荷物をいつも複数人で協力しあって支えていたのに誰か1人の力が弱くなってしまったらその他の人の負担が増えてしまうというイメージです。
毎日続けたい!仙腸関節のセルフケア
仙腸関節は「安定」をつかさどる関節。ミリ単位の動きで体全体を微調整しながら整えてくれているとても大切な関節です。だから、セルフケアも大きく動く必要も力が必要なわけでもなく、ゆらゆらと揺らすだけでOK!そのため、やった感や整った感をすぐに実感するのは難しいのですが、あきらめずに毎日続けることで次第に腰の痛みの軽減につながっていくはずです。
やり方
1.バスタオルを丸めて腰の後ろにセット(ウエストではなく、腰の骨をタオルに乗せるイメージ)
2.仰向けになり膝を立て、腕は楽に開いておく
3.ひざを左右にゆらゆらと揺らす 3分くらいが目安
タオルが当たっているところがちょうど仙腸関節になるので、程よい刺激で関節を緩めます。
動画で確認してみる
仙腸関節は、体の中心にあり、上半身と下半身を安定してつなぎながら、バネのように衝撃を吸収してくれる存在。車でいうと車の揺れを吸収してくれるサスペンションです。日常生活はもちろんですが、スポーツを行っている方やエクササイズなど体を動かしている方は特に、運動での故障を引き起こさないためにも、サスペンションである仙腸関節の動きをスムーズにしておきましょう。
参考文献:荷重関節をゆるめれば首・腰・ひざの痛みが消える!(酒井慎太郎/永岡書店)
AUTHOR
伊藤香奈
股関節ヨガインストラクター。会社員歴20年の長年の座り仕事&長時間通勤で、股関節と腰の痛みに悩まされる。解剖学とヨガ・ストレッチ・筋膜リリース・骨格調整などを学び自らの痛みを克服した経験をもとに、オリジナルメソッド「股関節ヨガ」を考案。「立つ・歩く・家事をする・仕事をする」といった日常の動きが楽になるほか、股関節が整うことで、美脚・美尻・むくみ解消・ボディメイクの効果や便秘解消といった女性に嬉しい効果もあると人気が広まっている。
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