【悪循環】疲れやすいのは溜まった老廃物が原因?リンパを流して老廃物をごっそり排出するヨガポーズ
いつも疲れたような感じがする…そんな時は血流が滞っていたり、老廃物がきちんと排泄されていないかもしれません。ヨガポーズで体を動かしてこうした滞りを解消していきましょう。
溜まった老廃物は疲労のもと?
血液には全身をめぐりながら老廃物を回収するはたらきがあります。その老廃物は腎臓や肝臓を経由して排泄されますが、運動不足や冷え性の人は血流が滞りがちです。血行不良によって老廃物が体内にとどまって排泄されにくくなり、それが疲労へとつながります。血流を促すヨガのポーズで体を少しずつ動かして、疲れをためないようにしていきましょう。
三日月のポーズ
そけい部(太もものつけ根)を伸ばしてリンパの流れを促し、老廃物の回収と排泄の機能を改善します。足元の血液を心臓に送る上で大切な働きをする、「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎの筋肉もしっかりと使うポーズです。
やり方:
1. 脚を前後に開いて前の膝を曲げ、膝が足首の上にくるようにする。後ろ足のかかとは浮かせる。
2. 息を吸いながら両腕を頭上に伸ばす。後ろ足の拇指球(親指の付け根)で床を押してふくらはぎを働かせ、そけい部を伸ばす。バランスがとりづらければ手を腰や椅子などに添えてもOK。
3. 目線を正面に向けて数回呼吸を続け、終わったら反対側も同様に行う。
立位の開脚前屈
逆立ちと同じように、頭の位置が心臓よりも低くなる「逆転のポーズ」のひとつです。頭部(脳)への血液循環がよくなるとともに、三日月のポーズと同様にふくらはぎの筋肉も使うポーズです。
やり方:
1. 脚を左右に大きく開いてつま先を正面に向けて立つ。
2. 息を吸って背筋を伸ばし、吐きながらそけい部(太ももの付け根)から上半身を倒し、指先または手のひらを床につける。もも裏がつらけいときは膝を曲げる。
3. 上半身を倒しにくい場合は、正面に置いたヨガブロックや椅子などの上に手やおでこをのせる。必要であれば脚の幅を少し広げる。
4. 背中から首の後ろにかけての伸びを感じながら数呼吸ポーズをホールドする。
5. 両手を腰にあてて、息を吸いながら上半身をゆっくりと起こす。
疲れを感じると体を動かすのが面倒になって、血行不良となって老廃物がたまり、疲れもさらにたまる…と悪循環のもとになりがちです。まずはすき間時間にひとつのポーズだけでも良いので、少しずつやっていきましょう。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く