【人参と高麗人参の違いは?】抗酸化作用・むくみ・便秘に聞く「人参とクルミの薬膳オイル蒸し」レシピ
こんにちは。漢方スタイリストの世世漢方(yoyokampo)です。健康食品や栄養ドリンクなどでよく耳にする「高麗人参」って普通の人参とは違うの?という素朴な疑問の答えをまとめました。さらに、普通の人参だって負けてない!栄養満点の人参を使った「人参とクルミのオイル蒸し」をご紹介します。
普通の人参だってすごい!抗酸化作用・むくみや便秘解消「人参とクルミの薬膳オイル蒸し」
高麗人参と人参って違うの?
「高麗人参」と私たちが日頃よく手にする「人参」は違います。
植物の種類としても異なり、高麗人参はウコギ科で形もいびつさがあるものが多く、普通の人参はセリ科の植物でオレンジ色で比較的なめらかな円錐型です。
高麗人参「人参七効」とは?
中医学で高麗人参の薬効を「人参七効説」とし、医療にも利用されています。
- 【補気救脱】元気を補い身体の疲れを改善
- 【益血復脈】血を補い貧血や低血圧に
- 【養心安神】精神を安定させノイローゼ・自律神経失調症に
- 【生津止渇】体液を補い、肌の渇き口渇を潤す
- 【補肺定喘】肺の力を補い咳を抑える
- 【健脾止瀉】お腹を元気にして、胃もたれや下痢・便秘に
- 【托毒合瘡】毒を排除し、皮膚病・化膿性腫瘍・肌荒れに
これだけみると、高麗人参ってすごいパワーがありそうですね。さらに、6年間大切に育てた「6年根」はサポニンが最大量になるといわれており、薬局の健康食品や疲労回復ドリンクでよく見かけます。ただし、高麗人参は高価なものが多かったり、手に入れにくいことも多いです。そこで、私たちが普段スーパーなどで手にしている「人参」もとても身体に良いので紹介させていただきます。
「ニンジン(人参)」の薬膳的効能と栄養学
●中医学におけるニンジン(人参)のはたらき
- 胃腸を元気にして、消化を促進し便秘や胃もたれに
- 血を補って身体を潤す(特に目の乾燥やかすみに)
●栄養学におけるニンジン(人参)の成分
- βーカロチン
ーにんじんのオレンジ色の元となっているカロテノイドという色素の一種の成分で、強い抗酸化作用があるといわれています。体内でビタミンAに変換して、皮膚や粘膜を丈夫にしたり、視力の維持や、がんの予防、免疫力の強化などの健康に嬉しい効果だけではなく、アンチエイジングなど美容にも良い働きをする栄養素です。 - カリウム
ー細胞の浸透圧を維持する働きをするミネラルで、身体の水分バランスを保ってくれます。バランスを保つ際に、体内の余分な塩分を排出してくれるので「むくみの解消」の効果があります。また、正常な血圧を保つため、高血圧予防に効果が期待できます。
フライパンに入れて3分!簡単「人参とクルミの薬膳オイル蒸し」
1)材料を切る
人参1本を2~3cmの厚さにスライス。葉の付け根の部分は栄養が豊富なので、切れに洗ってここも頂きます。
2)炒めて蒸す
温めたフライパンに大さじ1程度の油をひいて、以下に油が絡むよう30秒くらい軽く炒める
- ・スライスした人参
- ・くるみ(適量)・・・便秘・冷え・老化によい
- ・いちじく(適量)・・・便秘・咳によい
- ・塩コショウ(適量)
- ・クミン(小さじ1/2)
3)蒸す
水50ccをいれて、「水蒸気が逃げないように」すぐにふたをする。そのまま、たまにふたを抑えてフライパンをゆすりながら2~3分蒸す。
4)完成
ふたを開けて、人参に簡単に箸がさせたら完成。※水が残ってたら、ふたを外した状態で加熱して水を飛ばす。蒸した人参は甘くてとってもおいしいです!ぜひ試してみてください。
その他の食材やレシピは、インスタグラムとピンタレストでご紹介しています。
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AUTHOR
yoyokampo/世世漢方
ハードワークの会社員から、漢方スタイリストの道へ。20代後半から感じる、顔の疲れや老け、だるさなど病名のつかない ”何となく” の身体の不調改善のため、ヨガ(RYT200)や漢方・薬膳を本格的に学ぶ。日々の生活のちょっとした工夫で、ヘルシーで美しいカラダになれるヒントを発信中。また2020年、きれいな海を求めて地方移住をし、週休4日の働き方を実現したフリーのリモートワーカーでもある。
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