【免疫力UP・抗酸化作用・美肌】春に食べたい「菜の花」を使った炊き込みご飯」
漢方スタイリストの世世漢方(yoyokampo)です。温かくなったり、寒くなったり、季節の変わり目は体調を崩しやすい時期。お肌のトラブルなど、身体の不調を感じている人は少なくないのではないでしょうか。今回は、今が旬の栄養満点食材「菜の花(菜花)」を使った炊き込みご飯です。免疫力UPや抗酸化作用が期待できる食材です。ぜひお試しください。
切って炊くだけ「菜の花炊き込みご飯」で免疫力UP、美肌を目指す
「菜の花(なのはな)」と「菜花(なばな)」って違うの?
冬の終わりから春にかけて、黄色いきれいな花をつける菜の花。また、「菜の花って身体に良いらしいよ」と栄養豊富というイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まずは名称について整理します。
- 菜の花は「アブラナ科アブラナ属のすべての花」のことを言います。「菜の花(なのはな)」という特定の植物はなく、例えばアブラナ科アブラナ属のキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ザーサイなどの花も「菜の花(なのはな)」です。
- その中で野菜として出回っているのが「菜花(なばな)」です。菜花は一般的にはアブラナの若い茎とつぼみのことです。
「菜の花(なのはな)」のほうが皆さんのイメージがつきやすいため、レシピ名では「菜の花」を使用しました。
「菜の花(菜花)」の薬膳的効能と栄養学
●中医学における菜の花(菜花)のはたらき
- 解毒作用や汚れた血を出す力があるため、ニキビや吹き出物に良い
- 血の巡りを良くする(活血作用もある)ので、血の滞りによる顔色の悪さや生理痛などに良い。その他、産後の回復を助ける
- 腫れ、むくみをとる
※ただし、妊娠中は控える
●栄養学における菜の花(菜花)の成分
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イソチオシアネート
ー蕾に多く含まれる成分が酵素によって変化した成分で、菜の花特有の苦味のもとです。このイソチオシアネートはアブラナ科の野菜に多く含まれており、強い抗酸化作用があり、免疫力を高め、がんの予防や動脈硬化予防に効果が期待されています。 -
ビタミンC
ーコラーゲンの合成にかかわり、ストレスから体を守り免疫力を上げる働きをするビタミンです。抗酸化作用や動脈硬化の予防にも効果があります。また、美容には欠かせない皮膚のシミやしわを防ぎ、傷や炎症の治りをよくする効果も期待できます。
材料を切って一緒に炊くだけ!「菜の花の炊き込みご飯」
<調理方法について>
イソチオシアネートは熱に強い成分ですが、ビタミンCは水に溶けやすい「水溶性ビタミン」です。そのためビタミンCをより多く摂取するための調理法は、「煮る」「茹でる」よりも「蒸す」「焼く」の方が向いています。
柔らかくしておいしく食べたいという方はご飯と菜の花を一緒に炊き、栄養重視という方は蒸した菜の花を最後に乗せてお楽しみください。
1)材料を切る
- 菜の花(菜花)・・・3束程度(約4~5cm)
- 椎茸・・・1つ(約3mmの千切り)★免疫力UP、身体を温める、胃腸を元気に
- レンコン・・・5cm(食べやすいサイズに)★潤して喉の渇きや咳の緩和、胃腸を元気に
- 枝豆・・・7~10個(皮から出す)★血流改善、体の余分な熱を冷ます
2)材料と調味料を入れる
ご飯は2合。今回は、白米と玄米を各1合で2合分にしました。お好みで。
(1)で切った材料を全部入れる
※「菜の花」は柔らかくなくても大丈夫。栄養重視にしたい。という方は、菜の花は後入れにしましょう。
調味料を入れる
- 酒・みりん・醤油(各大さじ1)
- 和風顆粒出しで簡単に!(小さじ1)
- 塩少々
3)炊く
通常コースで炊いたら完成。
菜の花後入れ派の方は、蒸して火を通しておきましょう。炊きあがった炊き込みご飯の上にのせたら完成。
AUTHOR
yoyokampo/世世漢方
ハードワークの会社員から、漢方スタイリストの道へ。20代後半から感じる、顔の疲れや老け、だるさなど病名のつかない ”何となく” の身体の不調改善のため、ヨガ(RYT200)や漢方・薬膳を本格的に学ぶ。日々の生活のちょっとした工夫で、ヘルシーで美しいカラダになれるヒントを発信中。また2020年、きれいな海を求めて地方移住をし、週休4日の働き方を実現したフリーのリモートワーカーでもある。
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