食物繊維、鉄分も豊富!【食べる輸血】ビーツときのこのヴィーガンスープ|管理栄養士のレシピ
体の栄養だけでなく、心にも栄養を。心で味わいほっと自分に還ってこられるようなスープのレシピを、管理栄養士の高波紗希さんに連載形式で教わります。
先月までの凍える寒さが嘘かのように、だんだんと気温も上がり春を感じられる日々が増えてきましたね。
今回は、春らしいピンクで可愛くて身体にも優しいビーツのヴィーガンスープをご紹介いたします。
ビーツってどんな食材?
数年前まではあまり馴染みのなかったビーツですが、最近では健康意識からお洒落なカフェやレストランなどでも見かける機会が増えてきました。
原産地は地中海沿岸で採れ、「奇跡の野菜」や「食べる輸血」と言われるほど栄養価が高く、ヨーロッパでは昔から健康のために食べられてきたビーツ。
見た目はアブラナ科に属するカブに似ていますが、実はビーツはほうれん草や甜菜と同じアカザ科に属しています。
味は、お砂糖にもなる甜菜と同じように、甘さが強いのが特徴です。
ビーツの栄養と効能
〈ベタシアニン〉
真っ赤なビーツの色素はポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用によるアンチエイジング効果や細胞ががん化することを防いでくれます。
〈カリウム〉
むくみの解消や高血圧の予防にも繋がります。
〈葉酸〉
ビタミンB群の一種で、赤血球の生成や多くの生体機能に関わっています。また胎児の発育に欠かせない栄養素でもあるため、特に女性は妊娠前から産後にかけて積極的に摂取するように推奨されています。
また、腸内環境を整えてくれるオリゴ糖や食物繊維のほか、ナトリウム、マグネシウム、リン、カリウム、カルシウム、鉄といったミネラルも豊富に含まれているため、まさにスーパーフードと言われているのにも納得です。
今回は、そんな栄養満点でココロもカラダも満たしてくれるスープをご紹介いたします。
【食べる輸血】ビーツときのこのヴィーガンスープ
◆材料」(2人分)
・舞茸....100g
・ビーツ....30g
・玉ねぎ....1/2個
・無糖オーツミルク....200ml
・水....200ml
・塩....小さじ1/2
◆作り方
① 舞茸は手で適当な大きさに分け、ビーツは皮ごと一口大に切る。玉ねぎはくし切りにする。
② 鍋に①と水を入れて中火で加熱し、ビーツが柔らかくなるまで10分ほど煮込む。塩を入れて混ぜ合わせ、火からおろしオーツミルクを入れて混ぜ合わせる。
③ ②をミキサーに入れて、なめらかになるまで撹拌し鍋に戻して火にかける。温まったら火を止め、器に盛り完成。
AUTHOR
高波紗希
管理栄養士。11年間に渡る摂食障害を「食とこころ」と向き合い、整えることでありのままの自分を認め克服した経験から【 自分を大切にする、食とこころの栄養学 】をテーマにSNSで発信をしている。食べることに対する罪悪感や、生きづらさを感じている方に向けて、素材を大切にしたグルテンフリーの料理教室やレシピ提供、講座、相談室など多方面で活動している。
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