【管理栄養士のレシピ】旬の香草を味わう「セリたっぷり!シャキシャキ豚汁」
体の栄養だけでなく、心にも栄養を。心で味わいほっと自分に還ってこられるようなスープのレシピを、管理栄養士の高波紗希さんに連載形式で教わります。
立春を迎え、気温が上がる嬉しさとは裏腹に、冬に美味しい鍋が名残惜しくなってしまう今日このごろ。
今回はお鍋にしても美味しい!旬のセリを使った旨味たっぷりの豚汁のレシピをご紹介いたします。
セリを食べよう!
セリは春の七草としてもおなじみの香草であり緑黄色野菜でもあります。
「七草粥くらいでしか食べたことがなく、セリそのものの味がわからない...」なんて方も多いのではないでしょうか?
実際に私自身も、セリを購入して調理するようになったのはここ数年です。
セリには、独特の香りとほろ苦さやシャキシャキした歯ざわりが楽しく、病みつきになる美味しさがあります。
薬味やパクチーなどの香草好きな方は、是非一度試していただきたい食材です。
また、栄養価も高くビタミンやミネラル、食物繊維が多く、中でも抗酸化作用があり免疫力の向上やアンチエイジングに効果的なβ-カロテンが豊富です。β-カロテンは油に溶けやすい脂溶性ビタミンなので、炒めたり肉や魚と一緒に食べるなど、油分と一緒に摂取することで吸収率を上げてくれます。
根っこも食べられる?
茎や葉は食べるものの、捨ててしまうことが多い根っこ。
実はセリはこの根っこの部分が美味しいのをご存知ですか?
セリの根っこは、強い香りと旨味を出し、想像以上にシャキッと噛みごたえがよく、アクが少ないためとても食べやすい部分なのです。
栄養価も高いので、捨てずに美味しくいただきましょう。
しかし、根っこには泥がついているため、しっかり洗うことがポイントです。
今回はそんな魅力たっぷりなセリを使った、香りと食感が楽しい豚汁レシピをご紹介いたします。
「セリたっぷり!シャキシャキ豚汁」材料と作り方
材料(2人分)
・セリ...1/3束 (約30g)
・ごぼう...40g
・豚肉(薄切り)...50g
・長葱...1/3本
・水...450ml
・昆布...5cm
・味噌...大さじ1.5
・炒りごま...適量
作り方
1.鍋に昆布と水を入れて、15分以上置いておく(前日からつけて置いておいても◎)。
弱火にかけて沸騰直前に昆布を取り出しておく。【昆布のだし汁完成】
セリは根っこをきれいに洗い2cmの長さに切る。
牛蒡は皮を剥き1/3に切り落として、ピーラーで薄く剥き、長葱は斜め薄切りにする。
2.昆布のだし汁を火にかけ、牛蒡を入れ、ひと煮立ちしたらセリと長葱、豚肉を入れてさっと火を通したら火を止め味噌を溶き入れる。
3.器に盛り、炒りごまをかけたら完成。
AUTHOR
高波紗希
管理栄養士。11年間に渡る摂食障害を「食とこころ」と向き合い、整えることでありのままの自分を認め克服した経験から【 自分を大切にする、食とこころの栄養学 】をテーマにSNSで発信をしている。食べることに対する罪悪感や、生きづらさを感じている方に向けて、素材を大切にしたグルテンフリーの料理教室やレシピ提供、講座、相談室など多方面で活動している。
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