【食いしばりの対策にも】胸鎖乳突筋をしっかりほぐして首の冷えを取る「アーユルヴェーダマッサージ」
気温が低く、冷たい風が吹く冬は、体の冷えや乾燥による不調が多くなります。アーユルヴェーダのマッサージ法で生命エネルギーを整え、寒い季節を元気に過ごしましょう。
ヴァータを鎮静させるオイルマッサージで不調を解消
「冬はヴァータドーシャの影響を受けやすいです。寒く乾燥してくると、その影響を体も受け、、冷えや乾燥といった不調が起こりやすくなります。特に夏に冷たいものを多くとり、体を冷やしていた人はヴァータの影響を受けやすいですね」とアカリ・リッピー先生。
また体のドーシャバランスが崩れると、消化力も弱くなりがちに。
「アーユルヴェーダでは消化力を『アグニ』と呼びます。アグニは、サンスクリット語で火を意味し、体の中の炎とも言えます。そのため、アグニが弱くなると体の熱をつくる力が衰え、体温が低くなり、不調を招きやすくなるのです。もちろん、消化力が落ちて食欲がなくなることでも熱がつくられにくくなり、冷えにつながります」
こうした冷えによる不調解消にはオイルマッサージが効果的。
「オイルマッサージを行うとヴァータのエネルギーを鎮静させることができます。と同時に、オイルの油性が体内の乾燥をやわらげ、血液やリンパ液の流れをサポート。また、マッサージをしながら肌に触れることでリラックスでき、気持ちも穏やかになります」
オイルマッサージは朝行うと体の巡りが良くなり、一日を快適に過ごすことができるそう。
「マッサージ後は15分ほど入浴をしてオイルの吸収を高めるのがおすすめですが、忙しい朝はシャワーでもOK。蒸しタオルで拭き取っても大丈夫ですが、痒みなどが出た場合は洗い流してください」
部位別冷え取りで不調を緩和!オイルマッサージ法
アーユルヴェーダのオイルマッサージで、冷えを招きやすい部位をケア。冬に崩れがちな体や心のバランスが整えられます。
首の冷え取り
【この不調を緩和】自律神経の乱れ・食いしばりによる首こり
自律神経のバランスを調整して心身を安定
神経や動脈が通る首は、アーユルヴェーダで大事な部位である頭の一部。マッサージすることで自律神経のバランスが整い、血液循環が促され、体温調整がスムーズに。心も穏やかになるので不安解消にも。
胸鎖乳突筋をしっかりほぐす
①両手にオイル(約大さじ1/2)を塗る。首前面を上から下へ、両手を交互に動かしながら首のシワを伸ばす。5回
②顔を横に向けると首に浮き出る胸鎖乳突筋を親指と人差し指でつかみ、左右に揺らしながら上から下へほぐす。2回
これもOK!
胸鎖乳突筋をつかめない人は筋の上に片手の拳をおき、軽く押しながら上下に3往復。
教えてくれたのは…アカリ・リッピー先生
アーユルヴェーダセラピスト。英国アーユルヴェーダカレッジを卒業後、本場スリランカのアーユルヴェーダクリニックで経験を積む。現在、都内でサロンを経営。フェミニンインフルエンサーアカデミー主宰。
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