【中医学に学ぶ冬の過ごし方】この時期に気をつけたい「寝汗」と「自律神経」の関係

 【中医学に学ぶ冬の過ごし方】この時期に気をつけたい「寝汗」と「自律神経」の関係
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半田葉子
半田葉子
2022-01-02
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2.寝汗の原因

①ホルモンバランスの乱れ(生理・更年期障害)

生理や更年期のホルモンバランスの乱れから起こる寝汗があります。
ホルモンバランスの乱れは、体温調整機能が鈍くなり、汗腺の調節も乱れることにより普段より汗をかきやすくなります。ホルモンバランスの乱れから来る寝汗は、生理(特に生理前)や、50代前後の更年期障害のひとつとして表れる場合が多くあります。更年期障害の代表的な症状として「ホットフラッシュ」があり、上半身ののぼせやほてり、急に顔が熱くなり汗が止まらなくなったり、ひどい場合はのぼせて食事もできない程になります。人前に出るのも困難な程発汗することも多く、特に女性に多い悩みですが、寝汗は男性にも起こります。ホルモンバランスを整えるには、「タンパク質などの栄養をバランス良く摂る」「ストレスを溜めない」など多岐にわたりますが、他に「自律神経を整える」ことが大切になってきます。

更年期
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②自律神経の乱れ

「自律神経の乱れ」は現代病のひとつと言っても過言ではありません。
自律神経は私たちの身体と心のバランスを整えるにはとても大切な神経。内臓の働きや代謝、体温などの機能をコントロールする機能があります。自律神経が乱れると、寝汗だけでなく、めまいや動悸などの体調不良、躁鬱の感情の起伏やうつ病やパニック障害などの精神疾患、寒暖差による身体へのストレスなど私たちの身体や心にさまざまな影響を与え、「不調」として表れます。

ストレス
強いストレスは、「自律神経」を乱します。
自律神経が乱れると、体温調整ができなくなるため、必要以上の汗を掻いてしまう恐れがあります。汗の種類でもお伝えしたような、緊張して汗をかくことも(精神性発汗)自律神経の乱れのひとつです。自律神経は「交感神経」「副交感神経」に分かれ、睡眠時に私たちの身体は「副交感神経」が優位になりますが、日中の活動時間は「交感神経」が優位になります。ストレスにより夜まで神経が高ぶって交感神経が優位になったまま眠りについてしまうと、身体は副交感神経とのバランスを取ろうと自律神経が乱れ、体温調整ができなくなり「寝汗」として必要以上の汗をかいてしまう恐れがあります。
また、普段からストレスを感じやすく、落ち着きがなかったりイライラしたり焦燥感を感じやすいタイプの人は、中医学では「心肝火旺(しんかんかおう)」とも言われ、身体の「気・血・水」の巡りが悪くなり身体が熱を帯びてしまう(のぼせ・手足のほてりなどの症状)とも言われています。
睡眠中、人の体温(深部体温)は日中より低くなります。「心肝火旺」で身体がほてっている場合、睡眠中の体温コントロールに支障をきたし、身体は身体に滞った熱を外に発散しようと寝汗をかくことがあります。
※「気・血・水」については||体がだるい・疲れ・倦怠感…「湿邪体質」が原因かも?【東洋医学】に学ぶ梅雨時期の過ごし方||でも解説しています。

ブルーライト

昼夜問わず浴びるブルーライトや、夜遅くまでの残業。パソコンや携帯から出るブルーライトは交感神経を刺激する作用があります。夜になると優位になるはずの副交感神経よりも交感神経が優位になってしまうと、ストレス同様自律神経の乱れにより、寝汗としての症状以外にも寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりと、睡眠の質が落ちることにより、精神性発汗の寝汗につながる恐れもあります。
また、ブルーライトだけでなく、夜のコンビニエンスストアやクリーニング屋の強いライトから目に受ける刺激や、明るすぎる部屋の明かりも交感神経が刺激されます。夜はブルーライトカットのアプリやフィルム・眼鏡の使用や、照明の強い場所を避けるなど、交感神経を刺激するシーンを避けましょう。

ブルーライト
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3.寝汗のサイン (精神障害・体調不良・不眠・寒暖差アレルギー・大きな病気など)

寝汗はただ夜に大量の汗をかくだけでなく、なにか生活に支障がでているサインとしても表れます。
自律神経の乱れの場合、体温調整を狂わせるだけでなく、躁鬱の感情の起伏やうつ病やパニック障害などの精神疾患、内臓の働きや代謝機能の低下、めまいや動悸などの体調不良、睡眠時の交感神経優位による不眠、寒暖差による自律神経の乱れからくる「寒暖差アレルギー」など、さまざまな症状として表れます。その他、抗うつ薬による副作用や結核や甲状腺異常、高血圧や心臓の欠陥、肝機能障害、悪性リンパ腫、首回りの寝汗はバセドウ病の可能性もあります。長期にわたって多量の汗をかく場合や、急激な体力・体重の減少などは特に注意が必要です。

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半田葉子

半田葉子

バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_



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