【人生100年時代】老いは悲観することではない|アーユルヴェーダ的視点で考える、優雅な歳の重ね方

 【人生100年時代】老いは悲観することではない|アーユルヴェーダ的視点で考える、優雅な歳の重ね方
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何千人もの健康を取り戻し、依存症や摂食障害、自律神経失調症をはじめとする数々の問題を克服するのを支えてきたマイラ・リューイン氏。強さと健康を維持するために心がけるべきことについて教えてくれました。

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日本は健康と長寿の国として知られています。年の初めに「健康と長寿」を祈願するように、健康で長生きすることが、皆の目標であることは間違いありません。それでも多くの人が加齢に対する恐怖心を持っています。

60代からのシニア世代は、アーユルヴェーダでは、人生のヴァータ期と呼ばれます。ヴァータは「空」と「風」のエネルギーから成り、動きと繊細さをもたらします。創造性と拡張性をもたらし、自分の内側とより深く繋がるのと同時に、叡智と成熟を周囲と共有する時期です。

老化の恐怖を克服するには?

残念ながら、多くの人がこの人生の新しい局面に踏み出すことを恐れています。これは、現代社会が変化、特に加齢に抵抗があるためです。

エイジングは病気と結びつけられがちですが、乾燥、関節の痛み、骨の弱化、消化器系の不調などの症状は、体と心のバランスが乱れている結果です。

エイジングのプロセスを早めるものは何か?

アーユルヴェーダでは、5つの元素(地、水、火、風、空)のバランスが、私たちの健康に影響すると考えています。これらの元素の一つが過剰になったり不足すると、バランスが崩れ、老化のプロセスが加速されます。

「やりすぎ」「考えすぎ」「寝すぎ」「食べなさすぎ」などは、心身のバランスを崩し、乱れの原因となるのです。

特に「心配」は大きなダメージを与えます。未来を恐れたり、老いを心配したりすると、今この瞬間を離れて、自分ではどうしようもないことに焦点を当ててしまいます。

これがストレスとなり、最終的にアグニ(消化の火)を弱めてしまうのです。アグニの働きが低下すると、体や心に毒素がたまり、病気を引き起こしてしまいます。

老化のプロセスを遅らせることはできるのか?

バランスの整った食生活、ライフスタイル、睡眠、エネルギー管理などのナチュラルケアによって、老化のプロセスを遅らせることができます。この4つは「健康の柱」とも言われ、老化のプロセスにも影響を与えるのです。
しかし、老化のプロセスを遅らせることはできても、加齢は人生の自然な一部であることを認識しなければなりません。私たちは生まれた瞬間から、誕生と死を繰り返しています。私たちの細胞は日々、生まれ変わっていて、私たちの中で毎日変化が起きています。変化は自然なことであり、それに抵抗することは、より多くのストレスを生み、老化を加速させるのです。

優雅に歳を重ねるとはどういうことか?

優雅に歳を重ねるとは、日々、一瞬一瞬、人生に完全に参加することです。過去や未来にとらわれず、「今」の瞬間を大切にしながら、恐れや抵抗を少なくして、人生を歩んでいくことです。

優雅に歳を重ねるために、日常的にできること

1.バランスのとれたライフスタイルと食事を心がけましょう

カフェイン、アルコール、加工食品など、神経を刺激する食べ物は避けましょう。アルコールやカフェインは体の水分を脱水させ、老化を促進させます。

2.  生きがいを感じられる活動に参加して、より多くの喜びを感じましょう

地域活動やボランティア活動に参加したり、新しいことを学んだり、自然の中で時間を過ごすことは、私たちに活気を与えます。自分の行動を通して、他者に価値をもたらしましょう。優雅に歳を重ねるということは、自分自身と周りの人々に笑顔をもたらし、人生の一瞬一瞬が与えてくれるものに微笑むことです。

3.  1日の始まりは祈りや瞑想で、寝る前は感謝の気持ちを持っ て1日を終えましょう

優雅に歳を重ねるということは、自分の内面とつながり、人生の自然な流れを信頼することです。日本には健康で長生きされている方がたくさんいます。エイジングは、決して怖いものではありません。アーユルヴェーダでは、シニア期を人生の自然な流れの一部として認めています。身体のバランスが整っていれば、シニア期は安らぎと優雅さに満ちています。それは、インスピレーション、創造性、拡張性をもたらす時期です。

優雅に歳を重ねるということは、心をオープンに、変化を厭わないことです。

自然界ではすべてが変化している。変化そのもの以外に永続するものはありません。これこそが人生の美しさであり、それぞれの瞬間に独自性と神秘性がもたらされるのです。

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マイラ・リューイン

マイラ・リューイン

アーユルヴェーダとヨガを30年以上学び実践する。何千人ものクライアントが本来の自然なバランスのとれた健康を取り戻し、依存症や摂食障害、自律神経失調症をはじめとする数々の問題を克服するのを支えてきた。バリを拠点とするHale Pule アーユルヴェーダ & ヨガの創設者・代表として、この2つの変容の科学を学び癒しを得るための幅広い機会を提供する。その内容は、アーユルヴェーダ・ヘルス・コンサルテーションからヨガ・アーユルヴェーダ指導者養成コースにいたるまで多岐にわたる。栄養学とアーユルヴェーダの2方面からコンディションづくりをサポートする食事と、ヨガのクラスが愉しめる今最も注目のコンセプトショップ「THE_B」にて、アーユルヴェーダメニューを監修。



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