「食欲の秋」におすすめ!消化力を高めるアロマ【イギリスのハーバルライフに学ぶ】
暑さも段々と和らぎ、秋の気配が感じられるようになってきましたね。美味しい食べ物に囲まれる秋は、ついつい食べ過ぎてしまうなんてことはないでしょうか。今回はそんな時におすすめの消化促進を助けてくれるアロマをご紹介します。
香りがおすすめな理由
私たちの自立神経は胃腸の働きと密接な関係があり、お互い影響しあっています。「交感神経」と「副交感神経」で成り立つ自立神経は、副交感神経が優位の時に胃腸の蠕動運動や消化液の分泌が起こります。アロマ(精油)の香りには、自立神経を整える効果が期待できるので、自然の力を借りて副交感神経を優位にさせましょう。
ペパーミント
スッと爽やかな香りから好きな方も多いのではないでしょうか。古くから天然の胃腸薬として使われてきたペパーミント。食べ過ぎや胃もたれ、消化不良、吐き気などの不調を緩和してくれます。腹部膨満感にも良いでしょう。ドライハーブを使ったミントティーを飲むのもおすすめです。
ジンジャー
古くからスパイスとして使われてきたジンジャー。ジンジャーも消化器系の不調に効果的と言われ、便秘や下痢、消化不良、二日酔いなどに効果があります。温める作用もあり、活力を与えてくれる香りでもあります。少し刺激が強いので妊娠中の方はご注意ください。
レモン
古代エジプトでは毒消しに使われていたというレモン。古くから虫除けや感染症などにも使われてきたそうです。さわやかでスッキリとしたレモンの香りは使いやすく、お腹の不快感を優しく和らげてくれるでしょう。暴飲暴食の胃のむかつきにも効果的です。柑橘系の香りには消化器系に働きかけるものが多く、ベルガモットやオレンジも使いやすくておすすめです。お気に入りの柑橘系の精油を一本常備しておくのも良いでしょう。
また食前30分から1時間には、レモンまたはグレープフルーツの精油をティッシュに一滴垂らして香りを嗅ぐことで満腹中枢が刺激され、食欲を抑える効果が期待できます。食べすぎによりスーッとリフレッシュしたい時はペパーミントとブレンドするのもおすすめです。
キャリアオイルと精油を混ぜて腹部に"の"の字を描くように優しくマッサージしてあげるのも気持ちが良いですよ。しかしレモンやベルガモット、グレープフルーツの精油には光毒性があるので要注意。肌についた状態で紫外線を浴びると、皮膚トラブルに繋がります。
自然の力を借りて、自立神経を整えながら消化力を高めて食欲の秋を楽しみましょう!
※自然の恵みたっぷりなハーブですが、治療中の病気がある方や薬を摂取している方、また妊娠中や授乳中、体質に心配がある方は使用にご注意ください。
※使用前に必ずかかりつけの医師にご相談ください。
※精油は100%ナチュラルなものをおすすめします。
AUTHOR
成瀬美紀
2010年にピラティス・ヨガを始める。その後、国内外でピラティスやヨガ・サップヨガなどのインストラクター資格を取得し、東京にてインストラクターとして活動。 現在はイギリスロンドンに在住。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く