いま気になる"粘液力"とは?粘液力を高めるためにできること【イギリスのハーバルライフに学ぶ】
免疫力とはよく耳にすると思いますが、粘液力とはなんでしょう。切っても切り離せない免疫力と粘液力。今回はその粘液力について、また粘液力を高める方法をご紹介します。
免疫力とは、皆さんご存知のように免疫力を高めれば有害なウイルスや細菌のような有害物質から身を守ってくれます。逆に免疫力が下がっていると、ウイルスや細菌などから身を守れずに風邪をひきやすくなり、感染症や病気になる可能性が高くなります。私たちが日々健康に過ごすため、外敵から身を守る力が免疫力なのです。
その免疫力ともうひとつ大切なものが「粘液力」。私たちの身体の細胞を外敵から守るには、まず入り口にある粘膜が重要となってきますよね。例えば、目や口・鼻の中の粘膜、気管や内臓の粘膜、膀胱や子宮・性器の粘膜です。それらの粘膜が粘液で潤っていて健康な状態に保たれていないと、外敵のウイルスや細菌は簡単に体内へ入ってきてしまうことになります。そのため免疫力には、この粘液力が欠かせないのです。
自分の粘膜をチェックしてみよう!
・目が乾燥する
・口がよく乾く
・口内炎が繰り返しよくできる
・鼻炎や花粉症がある
・便秘や下痢になりやすい
・膀胱炎になりやすい
・性交痛がある
日頃からこういった症状が起きやすい方は要注意。もしかしたら粘膜が乾燥して健康な粘膜ではないかもしれません。潤った健康な粘膜を保つために、どのように粘液力を高めたら良いでしょう。
健康な粘膜を作るのに欠かせない栄養素
ビタミンA
レバー・卵黄・うなぎ・にんじん・ほうれんそう
オメガ3
サケやマグロやサバに多く含まれる油。オメガ3脂肪酸は、魚以外にもアマニ油・エゴマ油・くるみや豆類にも含まれています。
これらの食材をバランスよく積極的に摂取すると良いでしょう。
女性におすすめのハーブティー
ラズベリーリーフティー
ラズベリーはフルーツとしてよく食べるかもしれませんが、このハーブティーはラズベリーの実ではなくリーフ(葉)なのです。特に女性の生殖器系との相性が良いと言わせるラズベリーリーフは、女性の生殖器系の粘膜を健康に保つのに力を貸してくれるでしょう。妊活中や出産前後、女性特有の悩みPMSや生理痛に効果が期待できます。妊娠後期(出産の二ヶ月前)から飲み始めれば、陣痛を緩和させてくれる作用があるとされており、産後には母乳がよく出る効果が期待できると言われています。女性に欠かせないビタミンB1、B3、E、ミネラルが豊富で、骨盤周りや子宮の筋肉を調整してくれる働きを持っているため、ヨーロッパでは古くから、「マタニティーティー」や「出産の準備に欠かせないお茶」として愛飲されてきました。
女性のデリケートゾーン周りの潤いを保つため、女性の見方となってくれるでしょう。
そして重要なことは飲む時期。ラズベリーリーフには子宮を収縮させる作用があるとされているため、妊娠中の方は妊娠初期から中期の飲用は避けましょう。また後期でも必ずかかりつけの医師に相談してから飲用しましょう。
免疫力と合わせて、粘液力もアップ!是非お試しください。
※茶葉は、なるべくオーガニック栽培で作られたものを選ぶと安心です。
※自然の恵みたっぷりなハーブですが、治療中の病気がある方や薬を摂取している方、体質に心配がある方は使用にご注意ください。
※使用前に必ずかかりつけの医師にご相談ください。
AUTHOR
成瀬美紀
2010年にピラティス・ヨガを始める。その後、国内外でピラティスやヨガ・サップヨガなどのインストラクター資格を取得し、東京にてインストラクターとして活動。 現在はイギリスロンドンに在住。
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