全身の7つのエネルギーセンター「チャクラ」を目覚めさせる【ビージャ・マントラ瞑想】やり方

 全身の7つのエネルギーセンター「チャクラ」を目覚めさせる【ビージャ・マントラ瞑想】やり方

今回ご紹介する原始的な“種子の音”を使い、全身の7つのエネルギーセンターを活性化しましょう。

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チャクラという言葉は、「車輪」や「円」と訳されることが多く、紀元前1000年から1500年頃のヴェーダにも登場しますが、心のエネルギーを体現するセンターとして定義されたのは、8世紀に入ってからであり、いくつかの仏教書に3つのチャクラシステムについての記述がされました。チャクラシステムの概念は、数百年後のハタヨガタントラの時代になってから本格化します。

チャクラの数は書物によって様々です。私は、体の中にある何百ものチャクラについて言及し、全ての関節がチャクラであると説くティーチャーたちに出会ってきました。現代の多くのティーチャーたちは、私たちの中央チャンネル(スシュムナ・ナディ)に沿って存在する、もしくは経験できる7つの主要なチャクラについて説明し、言及しています。

チャクラは5つの要素と関連しており、それはビージャ・マントラ(種子の音)と関連していますが、これはもともとニャーサと呼ばれる修行で使われていたものです。ニャーサとは、「配置する」という意味の言葉で、音や形を思い浮かべて、心の中で体の様々な中心に配置することです。チャクラは、パソコンの中の特別なフォルダのようなもので、マントラは、そのフォルダをダブルクリックし、多くの情報を開くための様々な方法だと考えることができます。

このビージャ・マントラチャクラの瞑想では、15分間楽に座っていられる姿勢を選びます。

準備ができたら、目を閉じて、意識を自分の内側に向けていきます。小さな動きで、背骨を右に左に少しずつ揺らしながら、ニュートラルな状態になるようにゆっくりと調整していきます。頭頂部と背骨の付け根のバランスを整え、体の外側が柔らかくなりリラックスし始めると、背骨の曲線構造があなたを支えます。

LAM(ラム):ムーラーダーラ(ルート)チャクラ

背骨の根元に注意を向けましょう。このムーラーダーラチャクラの領域では、自分の下にある背もたれと床に大地のようなグラウンディングと安定性をしばらく感じてみてください。

ビージャ・マントラ「LAM」の最初のLの音を数回聞き、尾骨の前と骨盤の上の部分から発せられているように感じましょう。その後、LAMというマントラ全体を数回唱え、この部分から音が波打つのを感じましょう。少しの間座って、静かにマントラLAMを奥深くに感じましょう。

VAM(ヴァム): スヴァディスターナ(仙骨)チャクラ

意識を仙骨の前、下腹の後ろに少し上げて、骨盤のボウルの水の質を感じましょう。この領域につながりやすくなるようであれば、骨盤を少し前後に揺らしてみましょう。静けさを保ち、ビージャ・マントラ「VAM」の最初のVの音を、仙骨の前の部分から発せられるように聞こえるように唱えます。その後、VAMというマントラ全体を数回唱え、この部分から音が波打つのを感じます。少しの間座って、この部分でマントラ VAM を静かに感じましょう。

RAM(ラム):マニプーラ(太陽神経叢)チャクラ

意識をより高く、へその中心に向けましょう。腰椎とお腹の柔らかいカーブ、そしておそらく腹部と消化器官の燃えるような質を感じてください。ビージャ・マントラ「RAM」の最初のRの音を、あたかもこの空間から発せられるかのように聞こえるようにします。その後、RAMのマントラ全体を数回唱え、この部分から音が波打つのを感じます。少しの間座って、この部分でマントラRAMを静かに感じましょう。

YAM(ヤム):アナハタ(ハート)チャクラ

胸椎の前の肺の間にある心臓の中心に注意を向けましょう。肺の中の呼吸の空気感を感じてください。ビージャ・マントラ「YAM」の最初のYの音を、この空間から発せられるように唱えます。その後、YAMというマントラ全体を数回唱え、この場所から音が波打つのを感じます。少しの間座って、この部分でマントラYAMを静かに感じましょう。

HAM(ハム):ヴィシュッダ(喉)チャクラ

リラックスした喉に意識を向けましょう。頸椎の緩やかなカーブと、広々とした喉の中を呼吸が静かに流れていくのを感じてください。ビージャ・マントラ「HAM」の最初の硬いHの音を、あたかもこの空間から発せられるかのように、声に出して唱えます。そして、この部分から音が波打つのを感じながら、HAMというマントラ全体を数回唱えます。少しの間座って、この部分でマントラHAMを静かに感じましょう。

KSHAM(クシャム):アジュナ(第三の目)チャクラ

顎を柔らかくして、上口蓋を持ち上げて広げるように感じます。眉間をリラックスさせ、意識を脳の中央に移動させます。ビージャ・マントラ「KSHAM」の最初のKの音を、この空間から発せられるように聞こえるように、しかしとても静かに唱えます。そして、脳の真ん中の部分から音が波打つように、KSHAMというマントラ全体を数回唱えます。少しの間座って、この部分でマントラKSHAMを静かに感じましょう。

OM(オム): サハスラーラ(クラウン)チャクラ

努力を放棄することで、頭頂部に注意が向けられます。あなたの脳の両半球がもう少し重くのし掛かり、頭蓋骨のプレート自体がそのグリップを少し緩めるかのように感じてください。ここでは、OMの静かな音が頭頂部で振動しているのを感じます。心が静かになってきたら、どんなテクニックも手放して、ただこの無の場所に座ってみましょう。心が忙しくなってきたら、改めてクラウンのOMの振動や静かな音を意識してみましょう。

好きなだけ座っていてください。瞑想から抜け出す準備ができたら、手のひらを心臓の前でこすり合わせて、手の中に熱を作ります。目を閉じたまま、温めた手のひらを目の上に置き、顔、首、喉、体の順にゆっくりと手を動かしていきます。意識が背骨を登っていくように、ゆっくりと時間をかけて行います。両足に手を回し、ふくらはぎ、足、つま先をマッサージして、エネルギーをグラウンディングします。頭を下げて目を開き、床の一点をぼんやりと見てみましょう。

意識を世界に向ける前に、数分かけてビージャ・マントラチャクラ瞑想の体験について考えたり、日記を書いたりしてみましょう。

本記事は、クリスティン・レアルによる著書「MetaAnatomy: A Modern Yogi’s Practical Guide to the Physical and Energetic Anatomy of Your Amazing Body(メタアナトミー:現代のヨギによる、驚くべき身体の物理的・エネルギー的解剖学の実践的ガイド)」からの抜粋です。Copyright © 2021 Kristin Leal(2021年7月27日にSounds True社より出版予定)

教えてくれたのは…クリスティン・レアルさん
クリスティン・レアルさんは、500 E-RYTヨガティーチャーであり、イシュタ系統のサダカ(信者)であり、マッサージセラピストとレイキプラクティショナーのライセンスを持ち、作家としても活動している。彼女のMetaAnatomy(メタアナトミー)のワークショップ、クラス、オンライントレーニングについての情報はkristinleal.comをご覧ください。

ヨガジャーナルアメリカ版/「Wake Up Your Chakras With This Bija Mantra Meditation

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By KRISTIN LEAL
Translated by Hanae Yamaguchi

AUTHOR

ヨガジャーナルアメリカ版

ヨガジャーナルアメリカ版

全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。



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