脳と腸は繋がっている?【メンタルヘルスと腸の関係「脳腸相関」の仕組みを理解しよう】

 脳と腸は繋がっている?【メンタルヘルスと腸の関係「脳腸相関」の仕組みを理解しよう】

腸と脳のつながりについて知っておくべきこと、そして健康を維持する上での腸の役割とは?

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私たちは、自然と脳と腸がつながっていることを知っています (仮設トイレに猛ダッシュするときの神経の感覚を思い出してみて!)。しかし、そのコミュニケーションシステムとは、あなたが実感していることだけではありません。腸内細菌と消化器系の機能は、不安や気分からエネルギーや集中力に至るまで、全てに影響を与えるメンタルヘルスにおいて重要な役割を果たしています。包括的な健康において腸が果たす役割を理解すると、腸を内側から癒し始めることができます。

現代医学の観点からすると、脳腸相関(脳と腸の間のコミュニケーションを可能にするシステム)は、比較的新しい研究分野です。それは自然療法医学で長い間訴求されてきましたが、伝統的な科学研究においては長い間一つの理論のままでした。

しかし、“戦うか逃げるか反応”のような自動的な生理学的反応は、それが存在する可能性が高いという事実を暗示していました。ジョンズ・ホプキンス神経消化器病センターの医学准教授であるエレン・スタイン博士は、「クマから逃げているときは、お腹を空かせている場合ではありません。また、消化に時間がかかっている時にはチーズケーキを食べることは想像しません」と述べています。

これらのストレス関連の反応以外にも、脳腸相関は、ウイルスとその結果として生じる炎症によって、新型コロナウィルスのように「引き金」または活性化される可能性があります。「科学者たちは、脳腸相関が存在することを本気で証明しようとしてきましたが、新型コロナウィルスが最もそれを明らかにしました」とスタイン博士は言います。

一部の科学者は、ウイルスが腸で見つかった場合、病気の重症度とその神経学的影響との関連(例えば、味覚の喪失、疲労、抑うつ、不安など)があることに気づきました。未だわかっていないことも多数あります。(例えば、患者は消化管または気道からウイルスに感染したか?コロナウイルスが腸内細菌のバランスを崩したのか?それとも患者の微生物叢の多様性が低かったのか?など)。しかし、少なくとも、新型コロナウィルスをきっかけに、科学者たちは人体のこのユニークな脳腸相関を研究するようになりました。

過去10 〜15 年間、国立衛生研究所を通じた大規模な助成金がこの新しい研究分野に資金提供が行われてきた、とスタイン博士は言います。

過去 10 年間のテクノロジー、特にマイクロコンピューティング環境の大きな飛躍により、研究者たちはマイクロバイオーム(細菌叢)の内容をより正確に分析できるようになりました。「彼らは、はるかに多くのことをより迅速に把握するようになりました」とスタイン博士は言います。

ただし、腸の健康を改善する前に、まず腸の役割と脳腸相関の仕組みを理解する必要があります。

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By BETHANY MAVIS
Translated by Hanae Yamaguchi

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ヨガジャーナルアメリカ版

ヨガジャーナルアメリカ版

全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。



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