腕が重く感じる人は要注意!PC姿勢が肋骨を圧迫しているかも?【腕肩・胸郭の柔軟性を高める陰ヨガ】
毎日テレワークでPCに向かっていると腕が重く感じる…。そんな自覚がある人は、肩関節とその周りの筋肉に負担がかかっていることが原因かもしれません。肩先の溝、もしくは肩峰付近や腕と鎖骨の間辺りが痛い? もしかして、四十肩の初期症状?思い当たることがある人は、陰ヨガのねじりのポーズで、胸郭の柔らかさを取り戻し、血流を改善していきましょう。
腕が重く感じる人は要注意!呼吸も浅くなっている!?
毎日テレワークでPCに向かっていると腕が重く感じる…。そんな自覚がある人は、総じて呼吸が浅くなっている傾向があります。テレワーク → 猫背 → 肩甲骨が背中に固着 → 腕、肩、上体の重さが肋骨が圧迫 → 肋骨が動けない → 呼吸が浅くなるという流れが出来やすくなるためです。
こういった症状に自覚がある方は、肩・胸周りを柔らかく伸ばしていきましょう。胸周りの柔軟性を「胸郭コンプライアンス」といいます。胸郭とは胸椎と肋骨から構成され、トップアスリートにとっても胸郭の柔軟性は、パフォーマンスを左右する要素として重視されています。さらに「肺胸郭コンプライアンス」とは、肺や胸郭の膨らみやすさを表すもの。この値が低いと肺や胸郭が膨らみにくいといえ、正常値よりも低下したり、増加したりすると、肺線維症、無気肺、肺水腫、胸郭変形、胸水のような病気にもつながっていきます。
そして、呼吸の動きに肺や胸周りの柔軟性はとても重要。未病のうちに呼吸を改善していきましょう。今回は、腕の重さによりコッってしまった肩回りと、この胸郭をストレッチする陰ヨガポーズをご紹介します。ねじり要素のある陰ヨガポーズで、腕の上部の筋肉である、三角筋や烏口腕筋、棘上筋を伸ばし、圧迫して、筋肉の柔らかさを取り戻し、血流を改善しましょう。
「腕肩・胸郭をストレッチする」陰ヨガポーズやり方
① 膝を広くして、正座になります
② 左側に上半身をよせ、右の腕と肩を床におろします。この時に、肩が床におりにくい場合は、骨盤をかかとから浮かせてみましょう。そして、右脚太腿内側(内転筋)がストレッチするまで肩の位置を調整します。
③ 左の腕を背中に回し、右の腰に置きます。肩峰から首の付け根、僧帽筋上部や、斜角筋、肩甲挙筋が伸びている状態になります。視線は床に伸ばした手の先か、天井を向きます。1分から5分、力を抜いて、ポーズを行います。
④ 身体の内側の感覚に注目して、今何が起こっているか、を感じ続けます。気持ちの良い時間まで伸ばします。途中で限界がきたら、すぐにポーズを止めましょう。
⑤ 反対側も同様に行います。
楽しく陰ヨガポーズを行うアドバイス
1分で足りない場合は時間を長くしましょう。5分で足りない気がしても、一度5分でポーズをやめて、休みしましょう。
いつでもヨガポーズは自分の為に行うものです。自分の身体のメッセージを聞いてあげましょう。身体のメッセージはとても大切です。ヨガは身体と親しむためのものです。我慢大会になってしまってはヨガとはいえません。温かな呼吸を体中に広げるようにゆったりと行ってみてくださいね。
AUTHOR
西川尚美
西川尚美 サンディエゴでヨガに出会う。現在オンラインクラスでブレスワーク、陰ヨガ、瞑想、指導者養成講座を開講している。インサイトヨガのサラパワーズ氏、陰ヨガ創始者ポール・グリリー氏に師事。マインドフルネス陰ヨガ指導者養成講座 開講中。YYTT500、全米アライアンス RYT500認定講師 、介護予防運動指導員 著書「朝ヨガ夜ヨガ」宝島社 DVD「陰ヨガ for beauty & healing」
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