生理前と生理中の冷えに効果的な4つのヨガのポーズ
生理前や生理開始1~3日に手足やお腹が冷えるという方は意外に多いのでは!?冷えてくるとなんだか太ももの付け根がキツくなる・腰が痛くなる・動きたくなくなくなる・生理痛がひどくなる、そんなことに繋がるのは皆さんが予感できることだと思います。少しでも冷えを感じたら行って欲しいヨガのアーサナをご紹介します。
生理前と生理の始まりに起こる冷えについて
生理に悩まされる女性にとって、1ヶ月の半分は体調がいまいちすぐれないことになります。
その悩みの一つに挙げられるのが「冷え」です。生理前や生理の始まりに感じる冷えは、PMSや経血が出る時の痛みや重い生理痛、また腰や下腹部の痛みを予感できる存在でしょう。
生理前には、女性ホルモン「プロゲステロン」の分泌量が増えます。
プロゲステロンの分泌が増えることで、受精卵の着床に備えて子宮内膜がフカフカになり、体温が上がり、体に栄養と水分を保持するためにむくんだり、妊娠に備えて血管が拡張して骨盤内に血液が集中する一方で、血行不良や血糖値が下がりやすくなることから冷えが起こりやすくなります。
生理が始まると、「プロゲステロン」の分泌量が減ります。
プロゲステロンの減少により体温が下がり、経血の排泄を促すために子宮収縮を起こす「プロスタグランジン」というホルモンが分泌されます。このホルモンは血管を収縮させる働きもあるために、血行が悪くなり、冷えを感じやすくなります。もともと体が冷えていて血行不良の状態であると、このプロスタグランジンが骨盤内で滞り生理痛が強くなる、ということが起こるのです。
生理痛が強い場合に、生理中の激しい運動はあまりお勧めできません。
冷えがある方は、生理前と生理の始まりに心地よく体をほぐせるヨガのアーサナを行うことをお勧めします。
冷えを感じたら…オススメの4つのヨガのポーズ
生理前や生理の始まりにお腹や手足が冷えてくると、太ももの付け根・腰・背中の不快感が生まれやすくなります。そのせいで、動くのが辛かったり寝ていたくなったりと生活に支障が出る方もいると思います。
そんな方にお勧めするのが、骨盤に関わる筋肉の血行を良くする4つのヨガのポーズです。
ポーズを行う際に「20〜30秒ポーズを保つ」「最小限の力でポーズを保つ」「気持ちよく感じる範囲で行う」この3つのポイントをおさえて行ましょう。
①三日月のポーズ
太ももの付け根を心地良く伸ばせるこのポーズは腰の緊張を楽にして、お腹・股間節・太ももの前に感じる不快感を軽減する効果を感じられます。
②かんぬきのポーズ
脇腹・腰・骨盤の側面を伸ばすこのポーズは腰の不快感を軽減し、呼吸がしやすくなります。全身の強張りが楽になり呼吸がしやすくなることで血液が巡り始めるような効果を感じられます。
③四つ這いのねじりのポーズ
下半身が動かしづらくなることで連動しておこるのが背中のハリとコリ。体重を使って優しく背筋を伸ばせるこのポーズは、腰・背中・肩・首の緊張が解けていく効果を感じられます。
④合蹠(がっせき)のポーズ
このポーズを行う時のポイントは、肘で内腿を開く+腰をしっかり丸めることです。内腿・腰・お尻の筋肉を伸ばし股関節の状態を良好にするこのポーズは、腰だけでなくお腹の緊張が楽になる効果を感じられます。
生理の不調がある方は、生理前から「体の冷が起こっていないか」ということに注目して、手足の冷えから始まり体が寒く感じていたら早めに対処することをしてみてください。骨格を調整し血行を良くすることは皆さんの生理の状況を助ける手段の一つとなるでしょう。
AUTHOR
とみよし美里
女性専門トレーナー/ヨガ講師/食事療法士/官足法指導員。 日本最大手ヨガスタジオのプログラム開発、WEBコンテンツの製作、本、雑誌等、日本のヨガ業界に関わる。近年は女性をターゲットにした血流・代謝・排泄機能を改善する食養生と心身管理の方法論を追求している。妊娠、産後、更年期、ストレス、不眠、高血圧、自律神経失調、もの忘れなどのカリキュラム開発および指導者育成を行っている。
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