【生理痛・更年期・皮膚の再生に】飲んでも、塗っても◎ 万能ハーブ「カレンデュラ」の効能と活用方法
海外では家庭の常備薬としても親しまれているハーブ、カレンデュラ。そんなカレンデュラを無農薬栽培している淡路島の農園を訪れたので、カレンデュラの効能と活用方法についてご紹介します。
淡路島の特産、カレンデュラを摘みに
淡路島に有機JAS認証を取得したカレンデュラを栽培する農園があります。名前は、廣田農園。先日、淡路島を訪れた際に、こちらで咲き誇るカレンデュラの摘み取り体験をさせて頂きました。
無農薬栽培で作られた廣田農園さんのカレンデュラは、食用や皮膚用オイル等にも使用できます。花だけでなく、茎も葉も、余すことなく食べられます。(実際、私も友人が天ぷらにしてくれて食べました)
カレンデュラの季節は3月下旬。海と山の距離が近い淡路島の開けた場所にカレンデュラ畑はありました。廣田農園さんのある東浦・釜口地区は淡路島の中でも安定して暖かい土地です。
鮮やかなオレンジのカレンデュラは、淡路島で80年以上栽培されてきた「むらじ」という在来種。花を見てみると、同じカレンデュラでも違う様相のものも。「何種類かあるのですか?」と伺うと、全部同じだと教えてくれました。「私らも、みんな違う顔でしょう」とにこやかな笑顔とともに。
カレンデュラの作用
カレンデュラは、日本ではキンセンカという名前で仏花として知られていましたが、海外では薬草として活用されていました。
【カレンデュラの作用】
・皮膚や粘膜の殺菌、消炎、再生促進作用(日焼け、傷、肌荒れの修復・再生に)
・体内の痛みの緩和(生理痛や月経不順、更年期障害、内側の粘膜や胃の炎症の緩和に)
こうした作用の恩恵を受けるための方法も多岐に渡ります。中世ヨーロッパでは、花びらを植物オイルに漬けたものが家庭の常備薬としても親しまれていました。乾燥をさせることで、このようなオイルをはじめ、ミツロウと合わせてバームにしたり、ハーブティーとして楽しめます。茎のまま、ドライハーブにして飾っても。
手をかけたものが教えてくれる豊かさ
私も早速、摘んできたカレンデュラを乾燥させてみました。花から花びらを取る作業では、花びらのさらっとした気持ちの良い質感や、茎から少し漏れる樹液でべたべたとした触感が感じられます。加工されたり、取り除かれていない、そのままの姿です。
ドライハーブにする際のポイントは「日陰干しで完全に乾燥させること」。なるべく重ならないように花びらを広げます。(と思ったのですが、カレンデュラは花弁が多いのでそれなりに場所をとりました。たくさん摘んだときは、広いスペースでの作業をおすすめします)
科学や技術、産業の発達で、私たちは便利な暮らしを手に入れました。簡単に欲しいものが、早ければ翌日に遠くの街から届く。そんな時代に、暮らしの中で、誰がつくったか目に見えるものや自分の手をかけたものを使うことは、思っている以上に面白く、こころを豊かにしてくれるものです。花の摘み取りからはじめるのは少し難しいかもしれませんが、生産者の顔が見える農家さんからドライハーブを取り寄せて、自分なりにアレンジしてみてはいかがでしょうか。
廣田農園さんのカレンデュラはハーブティーとしてふるさと納税でもお届けしてもらえるので、気になった方はぜひ見てみてくださいね!(ふるさとチョイス / ふるなび / 楽天ふるさと納税 )
AUTHOR
Akane
「ゆるいオーガニック」を提案するライフスタイルブランド「HEY!LUCY」の裏方。IT企業の会社員から一冊の本を読んでオーガニックに興味を持ち、ブランドを立ち上げることに。フリーランスエンジニアとして独立し、ブランド運営とのパラレルワークを開始。本とパンと睡眠が好きな、少々面倒くさがりの30代。 Instagram: @atou.organic / ブランド https://www.heylucy.life/
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