「話し合いにならない」パートナーとのやりとりに悪循環を感じる人が理解したいカップル・ダンスとは?
あなたはどんなカップル・ダンスをしている?
カップル・ダンスには主に5つの種類があると言われています。家族心理学の専門家である野末武義氏によると、どれか1つが毎回繰り返されることもあれば、途中で他のダンスに替わる場合もあるとのこと。さて、あなたはどんなダンスを踊っていますか?
【衝突のダンス】タイプ
お互いに自分を正当化して相手を責めるパターン。「自分は正しくて、パートナーが間違っている」「自分ではなく、パートナーが変わるべき」という思考があり、話し合いを始めると、現在の問題ではなく、過去の未解決な問題の方が取り上げられることが多い。距離感が近くなりがちなので、相手に対する期待や理想が高くなりやすい。
【距離を取るダンス】タイプ
お互いに自分の気持ちを伝えず、自分の中に抱えこんでしまうパターン。表面的な会話や、物理的に距離を置こうとする。心の中では相手に対する怒りや不満、相手が自分のことをどうも持っているのか気になっているけれど、「パートナーを傷つけてしまうのではないか」「自分自身が傷ついてしまうのではないか」という恐れがあるために表面化できない。
【追跡者・回避者のダンス】タイプ
一方が追跡者としてパートナーに向かっていき、他方は回避者として逃げようとするというパターン。追跡者は感情的になり距離を縮めがちだが、回避者は感情をぶつけられても受け止められず、自分の殻の中に閉じこもろうとする。
【過剰機能・過小機能のダンス】タイプ
しっかり者とダメな人の組み合わせによく見られるパターン。過少機能は何らかの心身の問題を抱えていて『この人が問題』と思われやすい人の方。過剰機能とは『しっかり者』『この人がいるから関係が成り立っている』と思われる人の方。過小機能の人は自分自身が自立することを恐れていて、過剰機能の人は依存することができないという特徴があるために、過剰機能の人が頑張れば頑張るほど、過小機能の人が頑張らなくなる、そして過剰機能の人がさらに頑張るという悪循環が起きやすい。
【三角関係化のダンス】タイプ
カップル間で問題が起きると、第三者を巻き込んだり(子ども、実家の両親など)、浮気、あるいは仕事や趣味に没頭するというパターン。子どもが巻き込まれた場合、両親のバランスをとる役となり、過剰に適応しようとしたり、不登校など心身の問題という形で表面化することも。実家の両親を巻き込んだ場合も、子どものパートナーを敵対視し、2対1に関係になりやすい。
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