ヨガを教えるのはインストラクターだけじゃなくていい【学校教育にヨガを】インタビュー後編

 ヨガを教えるのはインストラクターだけじゃなくていい【学校教育にヨガを】インタビュー後編
太田千瑞さん提供
南 舞
南 舞
2021-03-18
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活動が盛り上がってきた矢先の病気発覚

やっと自分のやりたかったことが形になってきた矢先に、私自身が悪性リンパ腫という病に倒れたんです。診断を受けた時はショックもありましたが、逆に『これはチャンス!』とも思いました。闘病したことで時間にゆとりができて、ヨガや心理学について勉強しなおしたり、自分の直感を言葉にするための知識を学んだり。英語で書かれた子ども向けマインドフルネスの本を読み、友人の力を借りながら翻訳してプログラムにする準備をしたりと、毎日のように学校教育にヨガを取り入れることを考えていました。

闘病の間にも、北は北海道から、南は沖縄まで講座やワークショップの希望やメッセージがきたこと、ちょうどコロナ禍であったことなどもあり、オンラインの講座を開催しました。これまでもキッズヨガの先生たちが、学校教育にヨガを取り入れるときに必要な子どもの発達や心理学などの講座を作っては細々と行っていて、講座のオンライン化もできたらと3~4年前から準備すすめていましたが、形にするのには時間がなかった。だから、このコロナ禍や闘病生活が後押ししてくれたのかもしれません。コロナ禍や闘病中の中で、現場にいられない立場にあるからこそ、自分のできることをして、子どもたちにヨガを届けたかったんです。子どもの持つ問題は日本全国共通なのに、地方だと情報が少なかったり、子どもへの関わり方を教えてくれる場所や支援してくれる専門家って少ないんですよね。講座やワークショップをオンライン化したことにより、地方の方への情報提供の機会が増え、同じ志を持つ人たちとのコミュニティができて本当によかったなと。病気になったのは大変だったし悲しい出来事でしたが、その分得られたことも多かったので結果オーライという感じです。

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南 舞

南 舞

公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。



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