ヨガを教えるのはインストラクターだけじゃなくていい【学校教育にヨガを】インタビュー後編

太田千瑞さん提供

ヨガを教えるのはインストラクターだけじゃなくていい【学校教育にヨガを】インタビュー後編

南 舞
南 舞
2021-03-18

「子どもたちにもヨガを」と、キッズヨガを教えるインストラクターや、キッズヨガを取り入れるスタジオも増えています。しかし、欧米のように幼稚園や学校教育の一環にヨガやマインドフルネスが取り入れられるまでにはまだハードルが高いのが現状。そんな中、『日本の学校教育にもヨガを根付かせたい!』そんな想いを胸に活動する、臨床心理士・ヨガ講師の太田千瑞さんが立ち上げた【がっこうヨガプロジェクト】や学校で子どもたちにヨガを教えるために工夫していることなどをインタビューしました。

ヨガを教えるのはヨガインストラクターだけじゃなくてもいい

中学校での勤務から小学校への勤務へと移り、たまたまその学校の中に通級指導学級がありました。ヨガの資格を取るときに、通級指導学級(※)の小集団活動に取り入れたいと考えて研鑽していましたが、臨床心理学とうまくつなげて学べるところがなく、どういう形が良いか10年ほど模索していました。良いアイデアが生まれなかったんです。そういった悩みも含めて想いを学校の先生たちにお話ししたところ、思いがけず意気投合し、プログラムの中にヨガを取り入れようという話になりました。通級指導教室に通う子どもたちの中には、心と体の感覚をコントロールすることが苦手だったり、緊張が強い子たちも多いので、きっとヨガが役立つ。そう思っていました。その後、通級指導教室の先生たちにも協力してもらいながら、ヨガのプログラムを考え始めました。そして夏休みにヨガの研修を職員向けに初めて行うことになりました。私がキッズヨガを学んでいたYOGA Ed.では、ヨガの実践を通して教育に変化をもたらすこと、そして、学校の先生たちにヨガというツールを知ってもらおうというミッションのもと構成されたプログラムなので、先生たちがヨガをクラス内で行えるよう育て、サポートすることが大切だと思っていました。とはいえ、先生たちは忙しい。ヨガのアーサナや呼吸法などの指導法を覚えてもらうのは難しいかなと思っていたのですが、そんな心配をする必要がないくらい、すんなりと入っていきました。やはり先生たちは指導のプロだなと感心したのを覚えています。

※通級指導とは…子供の自立を目指し、障害による困難を改善・克服するため、一人一人の状況に応じた指導を行うこと。(文部科学省「初めて通級による指導を担当する教師のためのガイド」より)

その後、ヨガのプログラムを実践してもらう中で子どもたちに変化があったり、先生たちの困っていることを聞きながらインストラクションや声掛けの工夫を一緒に考えたり。そういったやり取りを繰り返していく中で、やっぱり学校にヨガが必要だと実感することができました。この取り組みをきっかけに、『ヨガで学校や子どもたち、そして先生たちを支援するシステムにを作りたい!』と思い、動画教材を作ったり講座を行ったりしたところ、全国各地の先生たち・教育関係者や学校教育にヨガを取り入れることに興味がある方々と繋がることができました。

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南 舞

南 舞

岩手県出身。多感な思春期時代に、臨床心理学の存在を知り、人の心に丁寧に寄り添っていくカウンセラーの仕事に憧れを抱く。臨床心理学、心理カウンセリングを学ぶために、大学院まで進み、「臨床心理士」資格を取得。現在は教育、企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとは学生時代にヨガスタジオの受付のアルバイトをしていた時に出会う。ヨガを始めたことで、身体が自由になっていく感覚に楽しさを感じたこと、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。普段のクラスでは、呼吸と身体を繋げ、人と比べず、自分らしくいれるようなヨガの時間を提供できるよう心がけている。

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