ヨガを教えるのはインストラクターだけじゃなくていい【学校教育にヨガを】インタビュー後編
クラウドファンディングという試みを通して
闘病期間に、学校の先生たちがヨガやマインドフルネスを授業で活用するための動画教材を作ったり、教育行政と連携して授業に取り組んでいくことを本格的に始動しようと思い、【がっこうヨガプロジェクト】を立ち上げました。そして、その活動に必要な資金はクラウンドファンディングという形で集めることにしました。クラウドファンディングの期間中は、Facebook上で【がっこうヨガ推進委員会】というコミュニティを立ち上げて情報をアップしたり、様々な方面で活躍する方をゲストとしてお呼びしてトークライブを毎日配信したりと精力的に活動しました。自分でもよくこんなにできるなというくらい(笑)でもその甲斐あって、見事目標金額を達成することができました。達成して得た資金で、私の想いを受け取ってくださるキッズヨガの先生、スクールカウンセラーの先生と一緒に、子どもの特徴や学校の困り感に合わせた<がっこうヨガ>を学ぶための動画教材を作り、Youtubeチャンネルに配信していますので、ぜひ見ていただきたいです。
本来、スクールカウンセラーとは黒子のお仕事。私はSNSにも顔出しして活動していますし、もちろんこのクラウドファンディングもそうです。周囲から『それってどうなの?』『大丈夫?』と聞かれることもあり、葛藤したこともありました。しかし、日々悩みを抱えながら活動する先生たちや子どもたちにヨガを届けたいという思いの方が強かったので、これからもこうした活動を広めていくために吹っ切ることができました。自分という人間ができることを最大限に行うことが、ヨガやマインドフルネス的に生きるこということにつながっていくと思っているので。これからも自分にできることを行っていくつもりです。
お話を伺ったのは…太田千瑞さん
臨床心理士・RYT200/RPRT85/RYCT95 Yoga.Ed チェアヨガトレーナー
教育行政・小中高のスクールカウンセラーとして、いじめ・不登校・発達障害などの相談に応じる。自分の価値に気づくツールとして、ヨガを予防的アプローチを提唱し、教員研修・保護者向け講演を行う。2019年初の著書「イラスト版子どもの発達サポートヨガ」を刊行。オンラインスクール「発達支援プロモーター」を運営し、キッズヨガインストラクターや先生・保護者向けに講座を開講する。2020年1月より悪性リンパ腫のため、入院加療後、完全寛解。がんサバイバーとして、どのような状況でも心を整える方法を発信中。学校教育にヨガ・マインドフルネスを教育課程として取り入れることをミッションとして活動している。
クラウドファンディング【ヨガ・マインドフルネス動画教材を日本全国の学校へ届けたい】
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
AUTHOR
南 舞
公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。
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