【白菜】黒い点がいっぱいの葉は食べても大丈夫?管理栄養士が回答!
冬に旬を迎える白菜。鍋に入れたり、万能野菜のひとつです。そんな白菜ですが、剥いてみると黒い点がついているのを見たことがあるかもしれません。見た感じはよくないですよね。この黒い点は何なのか、食べても大丈夫なのかを解説していきます。
白菜の黒い点は何?
ポリフェノール
白菜についている黒い点は、生理障害によって生じたポリフェノールです。白菜の黒い点は「ゴマ症」といわれていて、気温が高かったり低かったり、肥料が多すぎたり、栽培環境のストレスが原因といわれています。ポリフェノールは苦みなどの成分で植物によく含まれています。
食べても大丈夫?
食べても問題ありません。カビや虫、病気でもないため、食べても全く害はないといわれています。ですが、黒い点が多いほど味が落ちてしまいます。ポリフェノールが多くなるにつれて、苦みが増してしまうことが原因です。
食べてはいけない白菜
ゴマ症によって黒く点がついているものは食べても大丈夫ということが分かりました。ですが、次のようなことがあれば注意が必要です。
白菜の中心部や葉が黒い
芯が茶色く変色している
酸っぱいにおいがする
汁っぽいものが出ている
以上のように当てはまるものがあれば、腐敗が進んでいる可能性が高く、食中毒になる危険があるのですぐに廃棄しましょう。
白菜の保存方法
常温保存
冬場は日中でも気温が上がらない涼しいところであれば常温保存が可能です。できるだけカットせずに、丸ごと新聞紙などで包み込み立てて保存しましょう。水分をできるだけ逃さないように、外の葉も剥かずにつけたままがオススメです。
冷蔵保存
カットされた白菜や暑い時期は冷蔵保存しましょう。乾燥を避けるために湿らせたキッチンペーパーなどで覆い、ラップもしくはジッパーつき保存袋に入れて保存しましょう。
冷凍保存
生の状態で保存する場合は、よく水気をふき取ってから食べやすい大きさに切り保存袋に入れます。しっかりと空気を抜くことがポイントです。冷凍しておくとそのまま調理できとても便利です。
まとめ
白菜についている黒い点はポリフェノールで、食べても問題ないことが分かりました。もし黒い点がある場合はなるべく早く食べるようにしましょう。また、正しく白菜を保存することで鮮度を保ち長く保存することができます。ぜひこの記事を参考に美味しい白菜を味わってくださいね。
参考文献:正しい知識で健康をつくるあたらしい栄養学 高橋書店
ライター/こばやしなつき
管理栄養士。病院での大量調理や栄養士業務を経験。高齢者福祉施設にて利用者様の健康マネジメントに携わる。妊娠を機に退職。妊娠中に食事の大切さに改めて気づき、こども・ママ・家族みんなが笑顔で過ごせるようサポートしたいと思うように。現在は妊娠中の食事やこどもの栄養について情報を発信。栄養や健康に関する記事執筆などを行っている。マタニティ雑誌「マタニティSTYLE2024」レシピ掲載
AUTHOR
NS Labo(栄養サポート研究所)
全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。
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