研究結果が示唆!幸福感は50歳までにゆっくりと下降する?「どんな年齢でも幸せになる方法」とは?

 研究結果が示唆!幸福感は50歳までにゆっくりと下降する?「どんな年齢でも幸せになる方法」とは?

ヨガジャーナルアメリカ版の人気記事を厳選紹介!幸せへのカギは、今現在を生きること、そして各年代がもたらすあらゆるギフトを受け取ることだと、研究は示している。ヨギと研究者がその方法について簡潔に説明してくれた。

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一般的な傾向がどうであれ、どんな年齢でも幸せになる方法はあるはずだ。

私は5月に40歳になったが、どうやら絶望の年代に転がりこむところらしい。私より数年前にこの過渡期を迎えた友人や同僚たち(研究者たちは言うまでもない)によると、私の「中年の危機」はもうすぐそこに来ているというのだ。ただ、私はそんなことを信じはしない。確かに私には、片方だけ靴下をはき、片方は脱いで行う(冗談ではない)少なくとも1時間の瞑想と、就寝時には1杯半(それ以上でもそれ以下でもない)の入眠を促すお茶が必要だ。ただ、それは決して危機と呼ぶようなものではない。 
受賞歴を持つジャーナリストであり、『 The Happiness Curve: Why Life Gets Better After 50』の著者であるジョナサン・ローチも、1965年に心理学者エリオット・ジャックが名付けた中年の危機というものに異を唱えている。スランプと呼んだり、楽観的になれない日々であれば「霧雨のように降り続く失望感」とでもすればいいと彼は考えているのだ。個人的には、それも寒々とした響きだと感じるが。 
世界各国で行われた成人を対象にしたさまざまな研究において、幸福尺度は年齢を重ねていくとU字曲線を描くことがわかっている。事実、ローチによると「この現象は多くの場所で頻繁に見られるため、幸福についてリサーチを行う多くの研究者たちの間では常識となっている」のだそうだ。U字曲線は20代は気分がよく、30代に入ると少し不幸感が出てきて、50代にはすべてがU字の底へと落ちこむことを示す。実際、ダートマス大学のデヴィッド・ブランチフラワー教授の132カ国を対象に一般的な傾向を調べた新しい研究によると「不幸感のピーク」は47歳頃に訪れるらしい。耳が痛い。友人たちが、偉大な40歳を誇り高く認めることをせず、20歳の誕生日を迎えた後の20年目の記念日として祝うというのも、そんな理由からなのだろう。  
とはいえ、いいニュースもある。ブランチフラワーと英国の研究者、アンドリュー・オズワルドによる研究がそれを裏付けている。彼らの研究の結果が示しているのは、幸福感は「50歳頃までゆっくりと下降する(20代半ばあたりの短期間を除いて)。そこからは70歳まで幸福度は一気に急上昇する。その後90歳まで少しずつ下降する」というものだ。幸福感は、いいワインのように年とともに深まるのだ。ただ、それまではなんだろう?40代の私たちは、シニア割引が得られるまで、ふさぎこみながら待っていなくてはいけないのだろうか?それはごめんだ。幸運なことに、ペンシルヴァニア大学の研究者、マット・キリングスワースの見解は異なっている。彼が見いだしたのは、幸福は、過去に対して苛立ったり、退職後を夢見たりすることにではなく、現在に集中することと結びついていることだ。
私は、中年の危機に陥ることなく、人生のどん底期なるものをやり過ごす方法を見つけようと決めた。一般的な傾向がどうであれ、どんな年齢でも幸せになる方法はあるはずなのだ。

幸せとはそもそも何だろう?

はっきりしているのは、幸せの感覚は、その人が幸せをどう定義しているかによるということだ。考えうる定義は、古代の伝統的なものから、現代の研究によるものまで数限りなくある。たとえばヨガの世界では、少なくとも4タイプの幸せがある。〝サントーシャ(知足)〞は、自分の持っているもの、ありのままの自分、今の自分の立ち位置に喜びを感じていることを示す。私たちが最も幸せなのは、もっと良くなりたい、豊かになりたい、親切になりたいなど、違う自分になりたいと思わないときだ。スカ(安楽、あるいは〝いい空間〞)は、混乱や動揺の中でも、私たちが感じる心地よさや快楽のことだ。〝ムディター(共感的な喜び)〞が最も難しいと感じる人もいる。ここで求められるのは、最も幸福な人たちのために喜びを感じること、自分が持っていたらと願うものを人が持っていたとしても、その人の幸運を幸せに思うことだ。至上の幸福である〝アナンダ〞を経験するのは、幸せ探しをやめ、ただそれを経験するときだ。ヨガの研究者であるゲオルク・フォイアシュタインはかつて、アナンダとは「体全体が喜びのエネルギーを解き放ち、すべての存在を抱きしめたいと感じた時に経験するものである」と書いている。ダライラマ自身が、「幸福とはつまるところ、深い満足を感じることだ」と言っている。キリングワースの言葉を借りれば、こういった定義はすべて「現在に集中することと結びついている」のだ。 
著書の中でローチはより学究的な定義についても触れ、幸福を感情的な幸福(今日の気分、どれぐらいの頻度で笑うか)と、評価的な幸福(人生全体をどう評価するか)の2つに分類している。彼が研究で注目するのは後者のほうだ。「今日ハッピーな気分でなくても、人生が満たされ、実りあるものだと感じることはできる」とローチは言う。 
ローチは「長い期間ほぼ安定している」としてU字曲線を好意的に捉えるが、曲線を外れるのもよくあることだと考えている。また、形は同じでも、曲がる位置や年齢などの細かい点においては国によって異なっており、幸福に対する社会的な影響を示している、とも話す。 

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text by Aimee Heckel
illustrations by Ffforn Studio Store , Creative Market
translarion by YUKO
yoga Journal日本版Vol.72掲載

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