全米ヨガアライアンスの新たなライバル?「Yoga Unify(YŪ)」始動、創始者にインタビュー

 全米ヨガアライアンスの新たなライバル?「Yoga Unify(YŪ)」始動、創始者にインタビュー
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What It Means To Be A Teacherティーチャーになることの意味

多くのヨガティーチャーはこの分野が飽和状態であることに同意するでしょう。「能力が十分足りていないティーチャーたちがあまりにも多く存在し、彼らは適切な能力とレベルアップのために必要なリソースやサポートが足りていません」とヨガティーチャーでミュージシャンでもあるセレナ・アイルズさん(別名DJシリアスブラック)は言います。アイルズさんは、YŪプラットフォームを早くに取り入れた一人であり、YŪが業界の中心的存在となる可能性があると述べています。「YŪがティーチャーたちを適切に位置づけることができれば、適切な能力を有するティーチャーたちのニューウェーブを作り出し、業界を牽引していくことになるでしょう」と彼女は言います。

YŪによるイニシアチブは、昨年春のセドナ・ヨガフェスティバルでタイタスさんがシニアティーチャーたちを集めた委員「What It Means To Be A Teacher(ティーチャーになることの意味)」を組織したことで始まりました。そのメンバーには、南フロリダを拠点とするヨガセラピストであり、Connected Warriors(コネクティッド・ウォーリアーズ:トラウマ・フリーインフォームド・ヨガを退役および現役軍人やその家族に対して無料で提供している団体)の共同創設者でもあるジュディ・ウィーバーさん、また現在、サンディエゴを拠点としているクンダリーニヨガティーチャーで作家のラヴィ・シンさんなども名を連ねています。

ウィーバーさんとシンさんは、多くのことに同意していることに気づきました。第一に、彼らは現行のティーチャートレーニングの内容は別として、ヨガ業界にはヨギの生徒たちをまとめるリソースがないことを認識しています。「自分は未だ永遠の生徒であり、集団のグループとしての私たちには何もありません」とウィーバーさんは言います。

「ラヴィと私は、異なる血筋と伝統を背景に持つ約100名のヨガティーチャーたちと話をしました。そして、出てきた1つの単語は“コミュニティ”でした」。ウィーバーさんとシンさんはタイタスさんを彼らの議論に巻き込み、この3人がYŪの共同創設者となりました。

安全で親しみやすいヨガをつくる

生徒のために学びの架け橋を築き、ティーチャーに責任を持たせるというミッションとは別に、YŪには倫理的な不正行為や文化の盗用への対処、包括性とアクセシビリティの育成など、ヨガ業界が直面している体系的な問題に取り組むというより大きな目標があります。

「一般的なヨガに関する認識は限られており、若くて体が柔軟で女性でない場合にはヨガを習うのをためらってしまいます」とタイタスさんは言います。「実際には、あらゆる体型、サイズ、色、文化、性別、年齢の人々が多大な利益のためにヨガを実践しています。YŪはこれにフォーカスし、新たな生徒たちに向けてリソースを作りながら、人々のヨガに対する認識を変えることを目指しています」。

シンさんの属するクンダリーニコミュニティは故ハルバジャン・シン・カルサが犯した性的不正行為に対する訴えによって未だ揺れ動いていますが、彼はあまりにも多くのプラクティショナー(練習生)たちが搾取され、犠牲にされ、疎外されてきたと言います。もちろん、職権乱用したのはハルバジャンだけではありません。

Osho(バグワン・シュリ・ラジニーシ)によるスキャンダル、ジョン・フレンドとアヌサラヨガの堕落、ホットヨガ創始者ビクラム・チョードリー、Yoga to the Peopleの創設者グレッグ・グムチオなど、その他300を超える#Me Too Yogaのストーリーがレイチェル・ブラゼンさんによって集められました。何十年にも渡って、もしくはそれ以上の期間、数え切れないほどの生徒とティーチャーが指導者による性的虐待の被害者となってきました。

「私たち(YŪ)はコミュニティのために安全なスペース作りに取り組んでいます。そのための方法として、お互いに説明責任を果たし、物事が起きた経緯全てを説明し、人々を教育することです」とシンさんは言います。プラットフォームが最初の立ち上げ段階を継続する中、倫理評議会はヨガをより安全な空間にするための戦略について、早期利用者や創設に関わるサークルメンバーから意見を求めています。この組織は現在、コミュニティが非倫理的な行動を報告するための苦情処理アプリ、#NotMeと提携しています。最終的に、YŪ倫理評議会は、不正行為に関する苦情を処理するためのプロセスを決め、その影響やケースによって必要な法的措置の観点から報告された行動を協議します。

ヨガは全ての人のものですが、インドから受け入れてきたものであることも皆さんはご承知でしょう。YŪの使命は、「伝統を守り、ヨガの発展を推進する」ことです。YŪはすべてのヨガプラクティショナーに対し、身体運動よりもヨガのほうが伝統と哲学に根ざし、はるかに多くの意味があることを知ってほしいと考えています。同組織は、ヨガ業界の商業化によって薄れつつあるヨガを実践する本来の意味をコミュニティに取り戻すことを望んでいます。メンバーらはメンターと協力する機会があり、ヨガの全てを掘り下げて学びます。

YŪはまた、ヨガの多様性とアクセシビリティに取り組むことを目指しています。

ヨガティーチャー、作家、Yoga for Amputeesトレーニングプログラムの創設者として活躍し、YŪの早期利用者でもあるマーシャ・ダンジグさんは、膝下切断者としてスタジオを運営し、独自のヨガスタイルを構築し、ティーチャーとしての役割をこなすために常に自分でイニシアチブをとらなければならなかったと言います。「もっと新しい別の良い方法があると思います。そのためにYŪのような組織が非常に力となるでしょう」とダンジグさんは言います。

YŪは諮問委員会に以下のメンバーを含む多様なティーチャーたちを招待しました。:アチャリヤ・シャンヤ、カミニ・デサイー、ラマ・ジョティ・ヴァーノン、キム・バウマン、ダイアン・ボンディ、パメラ・ストークス・エグルストン

活動家、政治戦略家、ヨガティーチャーとしても活躍するYŪ諮問委員会メンバーのレジー・ハバードさんは、YŪのプラットフォームがヨガの世界でどんな風につながりを生み出すかを想像すると、とてもワクワクすると言います。「この広範囲に及ぶ相互作用は、ヨガの世界におけるアクセシビリティと多様性を変革する上で相乗効果をもたらすと信じています」と彼は述べています。

教えてくれたのは…アンドレア・ライスさん
アンドレア・ライスさんはフリーランスのジャーナリストであり、ヨガジャーナルに寄稿している。彼女の記事は、ニューヨークタイムズ、ベリーウェル、ワンダーラストジャーナル、マインドボディグリーン、ソニマ、NYヨガ+ライフなどの出版物にも掲載されている。2010年からヨガを指導し、初の書籍、「The Yoga Almanac(New Harbinger刊、2020年)」は、季節に応じたヨガの実践法を紹介している。ノースカロライナ州ローリーに暮らし、ヨガ、瞑想、クリエイティブ・ライティングのクラスやワークショップを提供している。TwitterInstagramで彼女とつながろう。

ヨガジャーナルアメリカ版/「Is There a New Yoga Alliance Competitor on the Scene?

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By ANDREA RICE
Translated by Hanae Yamaguchi



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