「恐れ・怒り」が溜まると慢性的な腰痛の原因に?!感情による筋肉の強張り・痛みを流そう
繰り返し起こる慢性的な腰痛の原因は、実は「心」にあるのかもしれません。感情によって硬くなった筋肉をほぐし、心を俯瞰する方法で、痛みを流しましょう。
根本にあるネガティブな感情に気づいて痛みを癒す
ヨーガキネシセラピーとは、西洋と東洋の医学を融合して心身のバランスを整えるメソッド、キネシオロジーに基づくヨガです。
「キネシオロジーでは、ネガティブな感情が起こると、東洋医学の考えであるエネルギーの通り道の経絡がダメージを受けると考えます。そして、その経絡と関係の深い筋肉が収縮、弱化し、体に不調が現れます」と谷戸先生。
腰痛は背中やお尻、胸の筋肉が硬くなり、腰に負担がかかることが原因のひとつと考えられます。
「背中の筋肉は恐れ、お尻と胸の筋肉は怒りの感情が影響します。なのでヨガで筋肉をほぐした後は、溜まった感情を手放すことが大切です。整った体で自分と向き合い、気づきを得ると、まずはマインドが変化します。すると姿勢が変わり、腰の負担が減って痛みを解消しやすくなります」
感情と陰陽五行(経絡)はこうつながっている
木:肝臓:怒り
水:腎臓:恐れ
土:脾臓:思い悩む
金:肺:悲しみ
火:心臓:喜び
まずは体をほぐす
東洋医学の基本となる陰陽五行は、木・水・土・金・火という5つの要素から成り、それぞれ経絡と関係。経絡は感情や筋肉と結びついています。この関係を用いて、腰の痛みの原因となる部位の硬さをヨガで調整します。アーサナは「伸ばす」、「縮める」をセットで行うことで、硬くなっている筋肉をほぐします。
次に心の状態に気づく
ヨガで体を整えてから、自分と向き合うと、考え方のクセや心の奥に秘めていた気持ちに気づけるように。その気づきを素直に受け入れることでマインドが変わると、こわばりや猫背姿勢などが正され、腰の痛みの根本を解消しやすく。
恐れを流す①
体をほぐす:猫背で固まった広背筋・僧帽筋を刺激
未来に対する恐れが強いと腎臓の働きを司る経絡がダメージを受け、そこにつながる広背筋、僧帽筋が硬くなり猫背に。背筋を柔軟にするポーズを行うことで姿勢が整えられ、不安な気持ちが和らぎ、腰への負担を軽減。
伸ばす:パリヴルッタトリコナーサナ
脚を横に開き、左足先を左に向け、両手を肩の高さで開く。上体を左にねじり、右手を左足の外、左手を腰に。
右手で床を押し、左手を天井側へ。床に手がつかない人は手の下にブロックをおいて。反対も行う。(5呼吸)
縮める:ヴァシシュターサナ
四つん這いから両足を後ろに引いてプランクに。両足をそろえたまま体を左にねじり、左手を腰にあてる。
※できる人はこのまま左手を上げ5呼吸。
上のポーズがつらい場合は、右肘を曲げ、前腕を床に。左 脚を右脚の後ろに下ろし、手で床を押して腰を上げ、左手を天井側へ。反対も。(5呼吸)
恐れを流す②
体をほぐす:腰を支える臀筋のカチコチを柔軟に
嫉妬や執着、正義感から生まれる怒りは心臓に作用する経絡を滞らせ、お尻の筋肉を硬くします。怒りを静めるには臀筋をほぐすポーズが有効。お尻が柔らかくなると心が穏やかになり、骨盤を安定した状態で保てます。
伸ばす:エーカパーダラージャカポターサナ
四つん這いから右脚を前に出し、膝を外に開いて床につける。左脚を後ろに引く。
両手を前に伸ばして上体を前へ倒す。痛みを感じたら、右足のかかとを股関節に近づけて。反対も。(5呼吸)
NG
四つん這いから右脚を前にもってきたときに、骨盤がズレると臀筋に効かないので気をつけて。
OK
骨盤を平行にするとお尻が浮く人は浮く側のお尻の下にブロックなどを入れて体をサポート。
縮める:セツバンダーサナ
仰向けになり、脚を腰幅程度に開き、両膝を立てる。かかとはお尻に近づける。
床を足で押し、お尻を持ち上げ、肩甲骨を寄せて体の下で両手を組む。胸をあごに近づけてキープ。腰に痛みを感じたら、かかとをお尻から遠ざけ、膝の角度を広げて。(5呼吸)
心の状態に気づこう
ポーズ後、下の質問を考えてみて。すぐに答えが出なくてもOK。心に留めておくことで、ふとした瞬間に気づくことがあります。
・安心している時間はどんなときですか
・起きてないことに妄想する時間をやめてみませんか
・予測することが不安ばかりになっていませんか
・支えられていることに感謝していますか
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く