「自分さえよければ良い」と「自分軸で生きる」何が違う?【疲労回復とヨガ#15】

 「自分さえよければ良い」と「自分軸で生きる」何が違う?【疲労回復とヨガ#15】
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井上敦子
井上敦子
2020-10-24
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自分軸で生きることは自分勝手ではない

自分軸で生きる」ということは「自分だけよければよい」という自分勝手な生き方と混同されがちです。でもむしろその逆で、自分軸を持つことで自然と周囲との調和が取れていくのです。

自分軸を持つ人は、他人の軸を(他人の価値観を)認めることが出来ます。他人と比べたり他人の基準で判断することがないので、依存がなく自由です。自分が自由いることは、結果的に周りの人たちを自由にします。それは依存のない健全な関係性ですし、敬意と愛に溢れた人間関係だといえるでしょう。

自分を知る=自分軸を育てる

では、自分軸はどのようにしてつくられていくのでしょうか?私はヨガにそのヒントが含まれていると思っています。自分軸をつくり育てるためには『自分を知る』必要があります。自分の適性や気質、社会もしくは家庭での役割、アイデンティティ。それらを知るために、ヨガの実践はとても役に立ちます。

ヨガの練習は、自己探求の旅でもあります。身体の特性を知ることから始まり、心や感情といった深いところの個性や質を知っていく。既存の価値観や社会的概念にとらわれず、ありのままの自分自身に気づきまたそれを受け入れたとき、『自分軸』は揺るぎのないものになります。自分の心地よさを追求し、自己否定をすることなく自分を受け入れていくこと。それが自分を知るファーストステップです。

得意なことや好きなこと、興味があることや理由は分からないけれど魅かれること・・・簡単に言ってしまえば『自分が喜ぶこと』をまず自分に与えてあげましょう。目先の利益を選ぶのではなく、深い部分の自分が満たされて喜ぶことを選択します。何によって自分が満足するのか?を丁寧に探っていくのです。それがたとえ他人にとっては価値がないものだったとしても、自分にとって価値があるのであればそれで良いのです。『自分が喜ぶこと』『自分が満足すること』を選択していく過程で、自分軸はつくられていきます。

自分軸で生きられるようになったとき、他人から受けるストレスや疲労はとても少なくなるものです。そしてそれはあなたをより輝かせる方法でもあります。自分を満足させながら、自分軸を育んでいきましょう。そして人生をより自分らしくしなやかに生きていけたら素敵ですよね。

ライター/井上敦子
20代前半、心身のバランスを崩していた時期にヨガに出会い、不眠症をヨガで克服した経験を持つ。30代半ばに勤めていた大手企業を退社し、ヨガ講師に転身。現在は、『眠りのヨガ』と呼ばれるヨガニードラを、古典的な手法に加え最先端の欧米の手法も深く学びながらクラスを展開している。15年間の会社員生活の経験から、現代人の抱えやすいストレスをリリースするクラスを得意とし、導者養成講座・コラム執筆・アプリ監修・海外リトリート主催など幅広く活動中。Instagram:@yoga_atsuko.inoue

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