そのチャトランガ、危ないかも?肩の怪我を防ぐためにチェックすべき3ステップ
腕立て伏せのような姿勢で体をホールドする『四肢で支える杖のポーズ』。古代インド語のサンスクリット語では『チャトランガダンダーサナ』、省略して“チャトランガ”と呼ばれることもある、太陽礼拝でおなじみのポーズです。繰り返し行うポーズだからこそ、正しい姿勢で行うことがとても大切です。
こんなチャトランガになっていませんか?
チャトランガダンダーサナに取り組む時に起こりがちなことのひとつに、“肩が床の方へ落ちてしまう”ことが挙げられます。この姿勢を繰り返し行っていると、肩に負担がかかり怪我のリスクが上がってしまいます。ポーズをホールドすることだけに必死になってしまわないように、3ステップで改めて肩の使い方を見直してみましょう。
ステップ1|肩のポジションを確認する
まずは肩の位置の感覚をつかみましょう。ブロックを指標にし、肘が直角に曲がり、肘と肩が同じ高さになるポジションを確かめます。
1. ブロック2つを、一番高い状態で用意/マット前方に肩幅に広げて置く
2. ブロックの手前にそれぞれ手をつき、チャトランガダンダーサナに入る
3. 肩を軽くブロックにのせてポジションを確認する
ステップ2|支えのある状態で肩を引き上げる練習
今度は骨盤下をブロックに支えられた状態で、肩を引き上げる感覚を探してみましょう。
※肩を引き上げる時、肩甲骨を背骨にぎゅっと寄せてしまわないよう注意してください。
1. ブロックを3つ用意
・2つは肩の下:ステップ1より一段低くして、縦長にする/マット前方に肩幅に広げて置く
・1つは恥骨下:肩下のブロックと同じ高さで、横長にする/マット真ん中あたりに置く
2. ブロックの手前にそれぞれ手をつき、チャトランガダンダーサナに入る
3. 骨盤の下をブロックで支えながら、肩を肩下のブロックから離すよう意識する
ステップ3|支えなしで肩を引き上げる練習
最後に、骨盤下のブロックの支えを外して練習してみましょう。ブロックがあることで肩に意識が向きやすくなります。
1. ブロック2つを、ステップ2と同じ高さ(中段)で用意/マット前方に肩幅に広げて置く
2. ブロックの手前にそれぞれ手をつき、チャトランガダンダーサナに入る
3. 肩をブロックから離すよう意識する
体が支えきれず肩が落ちてしまう場合は、膝をマットに下ろしても大丈夫!ヨガで怪我をしない為に、基本的な体の使い方を大切に練習していきましょう。
ライター/のぐち かなこ
専業主婦からヨガ講師へ。大手ヨガスクールにて全米ヨガアライアンスの講義(RYT200/RPYT85)及びヨガレッスンを年間1,000時間以上担当。2018年に独立し〈あんどYOGA〉を立ち上げる。現在もヨガインストラクターの養成に携わりながら、特に産前産後に関するヨガや新米ヨガインストラクターサポートに力を注いでいる。オンライン講座も多数開催中。プライベートでは三姉妹の母。あだ名はかーちゃん。Instagram:@kaacyan123
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