肩立ちのポーズで息苦しさから抜け出す3つのチェックポイント

 肩立ちのポーズで息苦しさから抜け出す3つのチェックポイント
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“ヨガポーズの女王”とも呼ばれる肩立ちのポーズ(ショルダースタンド)。体を重力から解放することで様々な効果が期待できるポーズですが、実は息苦しさを我慢している方も少なくないようです。

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ショルダースタンドでは、自然と顎(あご)を胸の方へ引いた姿勢になり、ジャーランダラバンダ(喉元の引き締め)を体感しやすい状態になります。けれど、もし顎が胸にくい込んでいたら要注意!喉の詰まりや息苦しさを感じた時は、3つのチェックポイントを確認してみてください。

①重心はどこにかかっていますか?

まずは重心から確認しましょう。もしかしたら後頭部に一番重さを感じていませんか?重心は頭ではなく、肩の後ろから二の腕にかかるように調整しましょう。

重心が後頭部にあると、首に負担がかかり過ぎてしまいます。例えば、きをつけの姿勢で顎を引いて、後頭部をギューッと強く押されたらどうなるでしょう?首が過剰に曲がり、顎が胸に押し付けられたような状態になりますよね。ショルダースタンドで後頭部に重心があると、それと同じことが起こっているのです。

②背中が丸くなっていませんか?

もし重心の位置を整えても顎が胸にくい込む時は、背中が丸まっているのかもしれません。特に丸まりやすい胸椎(背骨の中で、肋骨と繋がっている部分)をより意識的に伸ばしていきましょう。

背中を伸ばす為には、まず土台部分(特に肩の後ろから二の腕)でマットを押し、胸とおへそを遠ざけます。さらに両脚を真っすぐ天井方向へ引き上げ、背骨が伸びる為のスペースを作り出しましょう。すると閉じていた胸が広がり、呼吸が入りやすくなるのが感じられると思います。

③視線はどこにありますか?

最後に視線を確認してみましょう。視線(ドリスティ)は流派によっても考え方が異なりますが、もし胸に視線を送っていて息苦しさがあるとしたら、足の親指を見るようにしてみてください。喉元の力みが抜けて、呼吸に余裕が生まれやすくなります。

注意してほしいのは、動かすのはあくまでも“視線”であるということです。顔は常にまっすぐ天井方向へ向けておきましょう。(※ポーズ中むやみに首を動かすと、首を痛めてしまう恐れがあり危険です)

何か違和感を感じた時は、自分を観察するチャンスです!ひとつひとつのチェックポイントを改めて確認してみてください。「呼吸はどうかな?」「体はどんな状態?」と自分自身と会話しながら、心地よくいられるポジションを探していきましょう。そして、より快適になった呼吸やポーズを味わってくださいね。

ライター/のぐち かなこ

専業主婦からヨガ講師へ。大手ヨガスクールにて全米ヨガアライアンスの講義(RYT200/RPYT85)及びヨガレッスンを年間1,000時間以上担当。2018年に独立し〈あんどYOGA〉を立ち上げる。現在もヨガインストラクターの養成に携わりながら、特に産前産後に関するヨガや新米ヨガインストラクターサポートに力を注いでいる。オンライン講座も多数開催中。プライベートでは三姉妹の母。あだ名はかーちゃん。Instagram:@kaacyan123

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