とうもろこしとなすの重ね煮:レシピと美味しく食べきるためのアイデア3つ
重ね煮を美味しく食べきるためのアイデア
重ね煮はそのまま食べてももちろん美味しいですが、様々な料理に取り入れることで変化がつき、飽きずにいただけます。だし無しで味噌汁や、スープ、炒め物の具材などとしても使えます。
ピリ辛みそ炒め
厚揚げなどと一緒に重ね煮を炒め、みそや豆板醤などの調味料で味付けます。キムチなどと一緒に炒めても食欲をそそります。
冷や浸し
麺つゆにすりおろしたしょうがと重ね煮を入れ、冷蔵庫でしばらく漬け込んでおきます。お好みでしそやみょうがを添えていただきます。
かき揚げ
重ね煮に小麦粉と片栗粉をまぶし、ざっくりかき混ぜて油で揚げます。重ね煮のうま味スープが水分となるので、水入らずでさっとかき揚げができます。
まとめ
僕の住んでいる湘南エリアにも、ようやく地元のとうもろこしやナスがにぎやかに出回り始めました。僕は少々高くても出来るだけ地物を買うようにしています。それは地産地消という理由よりも、自分とより近い環境で育った植物だからということが大きいです。
「身土不二」という言葉があって、これは“身体と土地は二つに分けることができない”という意味があります。
生まれ育った土地、今住んでいる場所。その影響を私たちは常に受け続けています。僕は九州の出身なので、醤油は薄口、味噌は甘い麦みそなどを今も好んで食べますね。それによって、九州という環境に適した身体になっていきました。
そして今は神奈川、湘南に住んでいるので、この土地に出来たものを食べることで、神奈川・湘南という環境に適した身体になっていきます。野生の動物なんかを考えるとすごく当たり前のことですが、グローバル化が進んだ現代では意識しないとなかなか難しいことです。
もちろん、いろんな場所から多彩な食べ物が運ばれてくる恩恵は素晴らしいです。選択の喜びがそこにはあります。
そんな中、コロナ問題でその多彩な選択の余地が狭まって制限されている今。移動できない不自由さを多くの人が感じながらも、逆に今いるこの土地でできることに意識が向かい始めています。外へ外へ向かっていた意識が中へ中と戻り始める。これはヨガがやりたいことの一つですよね。
選択ができない、変えられないということを受け入れていくこと。今自分がいるその環境に満足していくこと。
それが、もともと自然の動物であった、私たちの本来の力を取り戻していくカギになるのかもしれません。
まずはラベルを見て、より自分の土地に近いとうもろこしを手に取ってみるところから、その不自由な自由さは始まります。
ライター/山田直
ヨガ講師・自然食料理人。ヒツジナヨガ主宰。福岡県博多出身。写真学校卒業後、作家活動をしながら横浜でホテルサービス勤務。3.11の地震を契機に仕事を辞め、ヨガとマクロビオテックを学ぶ。後に、湘南のオーガニックレストランにてキッチンに入り、重ね煮と出会う。その野菜の美味しさ、味わいの違いに深く感動。学びを深める。現在は、東京、横浜、湘南エリアにてヨガ講師の仕事ヨガをメインに活動し、イベント、ワークショップにて、重ね煮やオーガニックの料理を伝えている。全米ヨガアライアンスRYT200認定ヨガ教師/クシマクロビオティックLevel2修了 Instagram@hituji_nao
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