完璧主義で疲れていませんか?必要以上に疲れない完璧主義のあり方【疲労回復とヨガ#5】
3.自己受容の力を育てる
完璧主義の人は、満足することが苦手。それが時には、『自分は欠けている』と自己を否定する要因にもなり得ます。
ヨガには『足るを知る』(サントーシャ)という考え方がありますが、足りないものより、今あるものに目を向けることで自己受容の力を育てることが出来ます。ネガティブな部分より、ポジティブな部分にフォーカスする。
『今の自分も十分に満ちている存在だ』と理解し受容しながら、その上で更に努力を続けることが出来たら、疲労もストレスも軽減されるでしょう。
また万一思い通りにいかなかったとしても、『また頑張ればいい』と自分を受容する力があれば、必要以上に落ち込んだり自分を否定することなく、次への努力へ繋げることが出来ます。
4.頼る・委ねる
ヨガは、基本的に能動的に練習していくものですが、一方で『委ねる』という受動的な姿勢を育む練習でもあります。それが、他のエクササイズとは異なる点でしょう。ヨガクラスの最後に行われるシャバアーサナ(仰向けの状態でリラックスするポーズ)は、委ねる練習の代表例です。
完璧主義の人は、頼ることが苦手。責任感の強さから、誰かに頼めることも自分でこなそうとしていませんか?
頼ったり委ねることは、決して悪いことではありません。むしろ、一人で頑張るよりもメリットがある場合が多い。周りとの調和、循環、助け合いや思い遣り。頼り委ねることで、得られることがあります。
一人で頑張ろうとせず、ストレスや疲労を溜めてしまう前に、周りの信頼できる人に頼ってみましょう。
完璧主義は、素晴らしい能力です。何かを極める人は、そういうタイプの人が多いことも事実でしょう。私の周りの素晴らしいヨガの先生方も、たいていは完璧主義だったり努力を惜しまないタイプの人たちです。
でも、だからこそ、ストレスや疲労を溜めやすい。そんな人はぜひ、ヨガ的な考え方を取り入れて、柔軟な完璧主義を目指していってくださいね。
ライター/井上敦子
ヨガ講師。15年間の会社員生活を経てヨガ講師に転身。ヨガニードラ指導者養成講座やコラム執筆、アプリ監修(Relook)、イベント出演等幅広く活動中。会社員の経験から、企業向けヨガにも注力している。現代人のライフスタイルに合ったヨガを提案することを得意とする。Instagram:@yoga_atsuko.inoue
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