困難を乗り越えるのにヨガはどう役立つのか
心の問題にアーサナをする理由
では、なぜ「心」にフォーカスを当てているのに、アーサナをするのでしょう?ヨギは「体と心は繋がっている」ことを知っています。「卵が先か鶏が先か」の理論と同じですが、「体が先なのかマインドが先なのか」。答えは「両方」で影響は両方向に作用します。なので、心と身体のどちらから初めてもOKです。身体に対して始めたことがマインドに影響し、マインドに働きかけることが体にも影響します。
ほとんどの人にとって体からアプローチする方が簡単です。体から始めると、柔軟性が高まったり、筋力がUPしたり、体が引き締まったりすることで、効果が目に見えて現れます。アーサナは神経系に影響を与え、神経系はマインドに影響し始めます。マインドがクリアになり、人生がよくなっていきます。人によっては瞑想などマインドにアクセスすることから始める人もいます。アーサナを全くしない人もいます。これも「ヨガ」です。
どちらから始めたとしても、だんだんと自分の日常生活に良い影響が出てくることが分かります。
ただ、アーサナをしないとマインドが落ち着かないというのなら、まだ正しくヨガを実践できていないかも知れません。それはヨガのアーサナはいつどんな場面でも行えるというわけではないからです。どこかの時点で、このアーサナのプラクティスをマットを離れた場面でも適用できるように練習していかなければいけません。もしアーサナなしでも心を落ち着かせる術があれば、自分がどんな環境にあったとして「第二の矢」の衝撃を和らげることができるようになります。
ヨガのプラクティスを日常生活に適用させる
アーサナ以外で日常に取り入れられるのは「瞑想」と「呼吸法」です。
アーサナの練習をする時に呼吸を一緒にすることにより、大変なポーズを取っている時にも呼吸をするという練習が、困難な状況にあっても呼吸をするという助けになります。パンデミックというのはいわば「大変なポーズを取っている状態」と同じだとも言えます。ヨガのクラスと違うのはいつまで続くのか分からないと言うこと。「もう解いてもいいですよ」というインストラクターはそこには存在しません。ヨガは実際にこういう困難な状況に直面した時にとてもいい練習です。
呼吸は神経系を落ち着かせるだけではなく、自分の意識を「現在この瞬間」に戻してくれます。アーサナの練習をしている時には、体の状態に集中することで今意識を持ってくることができます。マットにいない時には呼吸をし、自分の内側に意識を向ける。大変な状況に遭遇した時にそれを行う事で現在に意識を向ける事で、マインドは落ち着いてきます。
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