あるべき師弟の関係性とは|アシュタンガヨガの本質を守るために

 あるべき師弟の関係性とは|アシュタンガヨガの本質を守るために
ヨガジャーナルアメリカ版

キノ・マクレガーが、彼女の師である「アシュタンガの創始者」パタビジョイスと、グル(尊師)と生徒の関係を見直す必要性について胸の内を明かしてくれた。

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アシュタンガヨガの本質を守る:グルと練習を切り離す

Live Be Yogaアンバサダーのローレン・コーエンとブランドン・スプラットは、マイアミに滞在する間、国際的なヨガティーチャーで著者、企業家、モチベーショナルスピーカーでもあるキノ・マクレガーに会い、ヨガ指導者と生徒の関係や、アシュタンガヨガの伝統とその本質を守る方法について話を聞いた。

私がアシュタンガヨガのクラスを受けたのは何年も前だが、伝統的な練習と言うには程遠かった。フルプライマリーシリーズをやったこともなければ、ポーズの順番も覚えていなかったので、マイソール練習にも出られなかった。だから世界的に有名なアシュタンガヨガティーチャー、キノ・マクレガーがいるマイアミライフセンターを訪れた時は、特に初心者のように謙虚な気持ちで練習にのぞんだ。

ツアー中の私たちの活動でもよく知られているように、私は主にヴィンヤサヨガを実践し、教えている。だが発展し続ける現代のヨガを目の当たりにするうちに、その練習のルーツを称え、伝統や流派の重要性を認めることが大切だと思うようになった。ご存知のとおり、ヴィンヤサヨガの基本はアシュタンガのシステムから派生しているし、私たちが今ヨガについて知っていることは(どのスタイルも)、何年にもわたって世代から世代へと大切に伝承されてきたものだ。私はプライマリーシリーズと格闘しながら、10年以上前に初めて受けたヨガクラスに逆戻りしたような気分になった。筋肉痛を受け入れ、再び初心者でいられることに感謝をしながら、練習の醍醐味を感じていた。

アシュタンガヨガと#MeToo運動

私たちは最近発覚したアシュタンガヨガの創始者、パタビジョイスによる性的暴行に焦点を当てながら、マクレガーとともにアシュタンガヨガの未来について考え、より多くの人が練習しやすくなるように、「グル」やポーズの習得に縛られずに練習の本質を前面に出すにはどうすべきかを話し合った。

「現代の練習生が謙虚になるには、伝統を尊ぶ必要があります」とマクレガーは言う。

彼女は週6日のペースで20年以上アシュタンガヨガを練習し、毎年インドで修練を積みながら、はじめは生徒として、そして今は教える側として人生をヨガに捧げてきた。「私たちは今、独学で何かを生み出せる時代に生きる一方で、心の拠り所がないと感じていて、それを求めています。身体的なポーズであれ一人の指導者であれ、それを尊び敬えば、私たちは何世代にもわたってその伝統を守り続けて来たヨギたちに恩返しと感謝ができます」とマクレガーは話す。

マクレガーは、現代のヨギーが考えなくてはならない大きな問題を提起している。

指導者と同一視しすぎずに練習の本質だけを重視するにはどうしたらいいか? 練習そのものよりも「グル」に傾倒するとなぜ危険なのか?

マクレガーも他の多くの指導者も、この問いについて真剣に取り組む必要があった。特に#MeToo(ミートゥ)運動や、彼女の直近の師でアシュタンガヨガの創始者であるパタビジョイスの性的暴行が発覚した後は尚更だった。「事態の深刻さを受け入れるまでに時間がかかりました。私の師とその行為を弁解しようとしてかなりの時間を費やしましたが、やはり弁解の余地はありません。私が望むのは、誰もがアシュタンガヨガの現状を把握できるようになり、過去の過ちから目を背けないこと。そして私たち(そして未来の世代)の力で練習がもたらしてくれる純粋性、知恵、愛を守っていくことです」とマクレガーは語る。

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by Lauren Cohen
translation by Sachiko Matsunami



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