妊娠しやすい時期は?体内では何が起きている?産婦人科医に聞くホルモン知識

 妊娠しやすい時期は?体内では何が起きている?産婦人科医に聞くホルモン知識
Photo by Suhyeon Choi on Unsplash
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いざ妊活!妊娠しやすいのはいつ頃?

排卵してから妊娠できる期間は、意外と短いのをご存じですか?妊活するならタイミングも大事!

「実は、排卵日が最も妊娠しやすいわけではなく、排卵の1~2日前がベストタイミング。なので、自然妊娠であれば排卵の4~5日前からできれば毎日、少なくとも1日おきに性行為をして精子を待機させておきましょう。生存期間は精子が3~5日間、卵子は排卵後24時間以内です。1回の月経周期での妊娠率は約30%、そのうち15%は流産するというデータがあり、妊娠はまさに生命の奇跡と言っていいでしょう。」(鶴巻先生)

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Illustration by AC 丑蟻

根本的な体質改善で、不妊要因を取り除こう

多忙な現代女性は、睡眠や栄養が満足にとれていない人も多いのではないでしょうか。妊娠は女性ホルモンをはじめ、様々な器官の働きが連動し合って初めて成立するもの。不健康による体の機能低下は、不妊リスクを高めます。

「妊娠に必要な器官が正常に働かない要因の一つは、乱れた生活習慣。生活習慣を立て直したり、必要なケアを行う事で自然妊娠に至った方も多くいらっしゃいます。薬物療法だけに頼らず、根本的に体質を改善していくことが必要なのです。」(鶴巻先生)

次回は「知っておきたい不妊のサイン」をご紹介します。

出典:厚生労働省「不妊治療と仕事の両立に係る諸問題についての総合的調査事業」

教えてくれたのは…鶴巻由紀子先生

鶴巻由紀子 妊娠 不妊 産婦人科医 ホルモン
鶴巻由紀子先生

1996年、杏林大学医学部卒業。産婦人科専門医。杏林大学医学部附属病院MFICUの立ち上げに関わり、約10年間同大学医局で勤務。その後も順和会山王病院、木場公園クリニックなどに勤務し、新百合ヶ丘総合病院では医長を務める。生殖医療から妊娠、出産、婦人科、がん治療など女性のすべての診療に関わる中で、薬での局所治療だけでなく体の本質から関わることの必要性を感じる。アーユルヴェーダと出会い、インド大統領顧問、WHO世界保健機関顧問Dr.Bheema Bhattからアーユルヴェーダを伝授。また、表参道 中井診療所 中井暲典院長から初めての弟子として、子宮から直接アプローチして自分の治癒力を取り戻す「子宮リンパ療法」を継承。現在、東京銀座・対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座内でアーユルヴェーダと産婦人科の知識を融合させた子宮・膣ケア専門「Yoni Pichu(ヨニ ピチュ)外来」をスタート。不眠、イライラ、女性性の低下、性交痛、不妊、くすみ、くま、不定愁訴に対して生まれもったドーシャを診断し、個々に合わせてオーダーメイドで調合するオイルを用いた治療をはじめ、自分の治癒力を取り戻す「子宮リンパ療法」など、多角的なアドバイスで美しい心と体作りをサポートしている。極上天然カシミヤ製品「マイカシミヤ社」のアドバイザーとして商品開発・企画に携わる。

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text by Ai Kitabayashi



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