キャリアコンサルトが提案|相手が受け入れやすい「意見を伝える」テクニック

 キャリアコンサルトが提案|相手が受け入れやすい「意見を伝える」テクニック
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2. 要点は3つ以内

意見を述べる場合、つい「あれもこれも」となってしまいがちですが、強調したい点はなるべく端的にまとめ、1つずつ取り上げます。多く話す場合でもトピックは3つ以下にします。

多くの事柄を長く話すほど説得力が弱まり、「結局何が言いたかったんだろう」というぼんやりした印象だけが残ってしまいます。「こう思う」「こうしてほしい」というストレートな意見やニーズを把握して伝えるようにしましょう。

また、意見の基となる背景や理由も述べることで、どのような理由や立場からそれが述べているのかが周囲に伝わりやすくなり、議論が発展しやすくなります。(例:「私の意見としては〜です。理由として〜ということが挙げられます」「〜という状況を考えると〜という結論がベターではないかと考えます」「〜ということが大事だというのは承知していますが、現場の状況を考えますと〜は現時点では難しいと思われます」など)

3. 余白を残す

何かを決断する際などには断定調で言い切ったり「〜すべきです」といった話し方をする場合もありますが、いつもそうだとキツく見られたり煙たがられます。また、コントロールされているような気分になると、相手が抵抗を示しやすくなります。

疑問系で呼びかけたり、変更の余地を残すような話し方をするとが相手の不安感が減り、受け入れてもらいやすくなります。
(例:「〜ということでも良いと思うのですがどうでしょうか?」「私は〜と思うのですがみなさんはいかがですか?」「今回だけ試してみて、結果を基にまた議論しませんか?」など)

こちらが強く押せば相手も強く押し返してきますし、こちらが思いやりを持てば相手もポジティブな返答をしてくれる可能性が高くなります。相手に安心感を与えながらも言いたいことを伝え、協調できる部分が増えると良いですよね。相手と違う意見を提案したり、反対意見を述べたりしなくてはいけない時には特に、より良い関係性を続けていくためにも今回お伝えしたコツを実践してみてください。

ライター/佐藤彩有里
1980年大分県生まれ。経営学学士、国際関係法修士。外資系半導体メーカーや心理研究所にて経験を積んだ後、バルーン・コンサルティングを設立(http://www.balloon-consulting.com/)。国家資格キャリアコンサルタント/MBTI®認定ユーザー/POMS(TM)認定ユーザー/龍村ヨガインストラクターコース修了 

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