深い悲しみを癒すためにすべきこととは|臨床心理士が解説

 深い悲しみを癒すためにすべきこととは|臨床心理士が解説
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南 舞
南 舞
2019-09-13
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悲嘆のプロセスとは?

悲嘆に似た言葉に【悲哀(モーニング)】と呼ばれる言葉があります。これは、対象の喪失後に時間の経過に伴い変化する心理過程のことです。心理学者のウォーデンは、大切な人を失ったりショックなことがあった時には、悲哀で取り組むべき4つの課題があると述べました。このことを【モーニングワーク】と言います。悲哀とは、辛くてもその人自身が悲哀の課題に能動的に取り組むこと、つまり『悲しむ』こと自体が、悲嘆の回復には必要ということなのです。モーニングワークは以下の4つの段階があります。この4つの段階は必ずしも順番通りとは限らず、前後することもあります。そして2年~3年(人によって前後することもあります)の経過を経て癒されていくのです。

第一段階 

喪失の事実を受容する

第二段階 

悲嘆の苦痛・痛みを経験する。

第三段階 

亡くなった人や場所、対象に適応する

第四段階 

亡くなった人や場所、対象を心の中に新たに位置づけながら、日常生活に戻っていく。

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