深い前屈のコツは|ハムストリングを伸ばしてキープする方法
ヨガのポーズの安定に欠かせない下半身の筋肉。ここを効果的に使うには、「骨盤」を真っすぐにキープすることが大切です。そこで骨盤を整えて、ポーズの効果を最大限に引き出す「骨盤真っすぐ練習法」をご紹介します。今回のテーマは股関節から前屈し、腿裏の筋肉を伸ばして保つ練習法!
骨盤を真っすぐに整えて、腿裏の筋肉を伸ばしてキープ
プラサリタパードッターナーサナのポーズでチェックしよう
脚を大きく開いた前屈は、体を倒す際に骨盤が後傾して背中が丸まりやすく、前屈が浅くなります。骨盤を真っすぐにすると、股関節を引き込みながら前屈することができ、腿裏のハムストリングが働いて気持ちよく伸びた状態をキープ。前屈が深まります。
骨盤が真っすぐになっていない
ハムストリングが伸びていない。
骨盤が真っすぐになっている
ハムストリングが伸びた状態で働かせる!
骨盤真っすぐ練習法
STEP1:骨盤をゆるめて傾きを整える準備
壁で体を支え、足を外側に向けて骨盤をゆるめながら、骨盤を前傾&後傾。力まずにリラックスした状態で、骨盤の傾きを整える準備をします。反り腰、猫背タイプにわかれて実践しましょう。
準備
壁の前で両脚を大きく開き、膝とつま先を外に向け、腰を落としてお尻を壁につける。
HOW TO
反り腰の人は
1.腕を体の前で組み、肩甲骨の間を壁に押し当てながら、腕を前に伸ばして3~5呼吸を3セット。
2.両手を膝におき、骨盤を前傾させながら腰を反らして胸を開き、3~5呼吸を1セット。
猫背の人は
1.両手を膝におき、骨盤を前傾させながら腰を反らして胸を開き、3~5呼吸を3セット。
2.腕を体の前で組み、肩甲骨の間を壁に押し当てながら、腕を前に伸ばして3~5呼吸を1セット。
STEP2:骨盤の可動域を広げながら傾きを矯正
腰を大きく前後に動かしてさらに骨盤まわりをほぐしながら、傾きを矯正して骨盤が真っすぐ整う土壌をつくります。つま先を内に向け、腿の外側もストレッチ。
準備
両脚を腰幅の1.5倍に開いてつま先を内に向け、腰を落とす。
HOW TO
反り腰の人は
1.体の前で両手を組み、肩甲骨を開いて肘を伸ばし、骨盤を後ろに傾けて3~5呼吸を3セット。
2.両手を体の後ろで組み、肩甲骨を内に寄せて腕を遠くに伸ばしながら、骨盤を前に傾け、胸を反らして3~5呼吸を反り腰は1セット。
猫背の人は
1.両手を体の後ろで組み、肩甲骨を内に寄せて腕を遠くに伸ばしながら、骨盤を前に傾け、胸を反らして3~5呼吸を1セット。
2.体の前で両手を組み、肩甲骨を開いて肘を伸ばし、骨盤を後ろに傾けて3~5呼吸を1セット。
STEP3:壁を使い骨盤真っすぐのままポーズに入る
骨盤周辺が十分ほぐれたら、ポーズに挑戦。壁を支えにして骨盤のブレを抑え、股関節から屈曲して前屈する感覚を体で覚えましょう。
HOW TO
壁に背をつけ、両脚を大きく開き、つま先を平行に。
骨盤が真っすぐの状態を保ち、息を吐きながら体を倒す。
できるところまででよく、机やブロックに手をおいてもOK。最終的には、両手でそれぞれ足の親指をつかみ坐骨を天井の方に向け、かかとから坐骨までを真っすぐ保ちながら、頭頂を足の間につくのを目指して。
骨盤を真っすぐ練習法で上達するヨガポーズ
ウパヴィシュタコーナーサナのポーズ
床に座っただけで、形は立位の開脚前屈とまったく同じ。股関節から屈曲させて骨盤を真っすぐ向けると、腿裏がしっかり伸びる。
教えてくれたのは…柳本和也先生
ヨガ講師、udaya yoga studio主宰。バリ島でヨガに出会い、アシュタンガヨガの権威ケン・ハラクマ先生に師事。アシュタンガヨガのほかオリジナルメソッド、アサナマンダラも指導。
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