日本人は神経系トラブルが多い?タイヴェディック創始者に学ぶ不調傾向とケア

 日本人は神経系トラブルが多い?タイヴェディック創始者に学ぶ不調傾向とケア
Shoko Matsuhashi

世界最古の伝承医学アーユルヴェーダとタイヨガセラピーを融合させた「タイヴェディック」を7回にわたって特集。第1弾では、創立者の1人であるセバスチャン・ブルーノ師に、人気ヨガティーチャー鈴木伸枝先生がインタビュー!日本人が抱えやすい心身のトラブル傾向とセルフケアの方法について教えてもらいました。

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日本人が抱えやすい心身のトラブル傾向は?

伸枝さん(以下、伸枝):「日本人」が抱えやすい体と心のトラブルの傾向には、どんな点があると思われますか?

セバスチャン・ブルーノ師(以下、セバスチャン):多くの日本人を施術しているわけではないのですが、日本の環境や日本人の国民性から見ていくと、アーユルヴェーダドーシャ(性質)のうち「ヴァータ(風)」と「ピッタ(火)」のアンバランスからくる不調を抱えやすいのではないかと思います。
※注釈:ヴァータ(風)が乱れは、不安感や、不眠 冷え、痛み、乾燥、忘れっぽい、神経系の不調等。またピッタ(火)の乱は、苛立ち、せっかち、下痢、痒み、下痢、目、肝臓、胃の不調等として現れやすい。

伸枝:なぜヴァータとピッタが乱れやすいのでしょうか?

「日本人の特徴と心身のトラブル傾向と調整法について」
Photo by Shoko Matsuhashi

セバスチャン:日本というのは、人間が作り出したとても高度な技術が発達している国です。その技術は素晴らしいものですが、科学に囲まれた環境では自然のサイクルからは遠ざかります。特に都心では、大地に触れるというタイミングがほとんどありませんよね?コンクリートの下に地下鉄が走り、その下にさらに下水システムがあり、そのさらに下にやっと大地がある。そういった環境では、私たちは「根づく」という感覚を失いやすいのです。その感覚を失うと変化するという性質をもつヴァータの不調を招きやすいのです。

私が日本に滞在する際は東京が多いのですが、東京という街は大好きですが、滞在期間中自分の中でヴァータが上がるのを感じます。色んな看板が目に入り、車や街中流れる広告の音などが常に耳に入ります。wifiはどこでも繋がる、っていうことはいろんな電磁波を浴びているということですよね。刺激が常にあり自分のスペースを保つことが難しいのです。

伸枝:電磁波はヴァータの不調をもたらしますか?

セバスチャン:そうですね。すべてのドーシャに影響がでますが、特にヴァータの不調を招きます。

電磁波による常に変化し続いていく刺激は神経系に非常に悪い影響があります。また、スマホなどで様々な情報を摂取し続けるというのもヴァータの乱れに繋がります。そしてまた、皆さん「常に成功していかなきゃいけない」というようなプレッシャーの中で生きていますよね?それはピッタの要素です。日本の方々は、仕事の中で自分の価値を見出している人が多いですよね。何かを成し遂げる、結果を出すということに常に追われているというのはピッタの乱れに繋がるのです。このような環境、生活パターンはヴァータとピッタを乱します。

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text by Nobue Suzuki



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