今さら聞けない「アシュタンガヨガ」の疑問|特徴や歴史、人気の理由から禁忌事項まで

 今さら聞けない「アシュタンガヨガ」の疑問|特徴や歴史、人気の理由から禁忌事項まで
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ヨガ人気の高まりとともに、ますます注目を集めるアシュタンガヨガ。ヨガジャーナルでの調査でも「いつかトライしたいヨガ」としてアシュタンガヨガを挙げる人が多数!ヨガの真髄を味わえる、その魅力や疑問のあれこれについて、日本を代表するヨガ指導者のケン・ハラクマ先生と、人気ヨガティーチャーの芥川舞子先生に教わりました。

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「アシュタンガ」ってどんな意味?

A.ヨガ哲学における8段階の実践により人生を豊かにするインド古来の叡智

もとはヨガ哲学における“八支則”を意味し、8段階の行法で悟りの境地が得られるという考えです。アシュタンガヨガによるアーサナ(坐法)は、柔軟性、力強さ、バランス感覚を養い、強固な自分自身を磨きます。これがヤマ(禁戒)・ニヤマ(勧戒)などの実践をともない、その先にある精神的な成長へとつながっていくのです。(ケン先生)
アシュタンガヨガは、体系化された八支則をわかりやすく実践できるガイドライン。アーサナに特化した練習で、人生の“乗り物”である肉体を整え、健全な思考や感情を養えるメソッドです。(芥川先生)

アシュタンガの歴史を教えて!

A.伝統的なヨガの教えを受け継ぎ南インドのマイソールで発展

アシュタンガ”の記述は約2千年の歴史を持つヨガの根本経典『ヨーガスートラ』に見られます。現在、一般に“アシュタンガヨガ”と呼ばれるものは正式名称を「アシュタンガヴィンヤサシステム」と言い、現代ヨガの父といわれるクリシュナマチャリア師によりその基礎が築かれ、南インド・マイソール王国の君主による庇護のもと発展しました。これがその弟子であるスリ・K・パタビ・ジョイス師に受け継がれ、現在のスタイルが確立されています。(ケン先生)

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約20年前、日本人で初めてスリ・K・パタビ・ジョイス師のシャラ(練習場)で継続指導を受けたケン先生は、国内にアシュタンガを普及させたパイオニア。

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Photos by Kenji Yamada
Illustrations by Nana Suzuki
Edit&text by Nobuko Okamoto
yoga Journal日本版Vol.54掲載



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