あなたはどの冷えタイプ? 体質が改善する「タイプ別冷え性対策」
季節の変わり目、体の冷えに悩まされている方も多いのではないでしょうか。また、季節に関わらず1年中冷えるという声も多く聞きます。実は、冷え性とひとくくりに言っても様々なタイプの冷え性があるのです。そして、「冷えは万病のもと」という言葉があるように、冷え性がひどくなると、疲労感や不眠、肩こり、食欲不振など、様々な症状となって現れるため、早めに対処してあげることが望ましいです。ここでは自分がどのタイプの冷え性なのかを確認し、自分に合った冷え対策を知っていきましょう。
まずは自分の冷えタイプを確認しましょう。
冷え性には様々な原因が考えられますが、大きく分けると以下の3タイプに分けられます。あなたはどのタイプですか?
A 筋肉量が少ないタイプ
運動不足の方はもちろん、ダイエットで食事制限をした方にも多いタイプです。このタイプはもともと筋肉量が少なかったり、無理なダイエットで筋肉量が減ったりしたために、体内で自ら熱を作せない状態にあります。私たちがじっとしていても消費するのが基礎代謝量ですが、これが少ないと血液の循環が滞って全身に熱が届けられずに冷えたり、痩せにくくなっていったりします。そして、基礎代謝量は筋肉量に比例しているため、筋肉量を増やすのが冷え性改善への一番の近道です。
B 自律神経が乱れているタイプ
生活習慣が乱れている方、ストレスや不安を抱えている方、夏場に冷房で体を冷やしすぎる方に多いタイプです。自律神経とは生命維持のために体内をコントロールしてくれる神経のことです。交感神経と副交感神経がバランスよく働くことで安定した状態を保つことができるのですが、現代人はストレスや忙しさによりリラックスする時間が減りやすく、交感神経が優位の状態が長く続いている方が多いです。副交感神経がうまく働いていないことで自律神経のバランスが乱れてしまい、血流が滞ってしまうのです。
また、暑い屋外から冷えた室内に出入りすると、血管は収縮と拡張を繰り返しています。これによって自律神経のバランスが乱れると血流が滞り、熱が体の末端まで行き届かなくなってしまいます。自律神経のバランスを整えることが冷え性改善に繋がるでしょう。
C むくみタイプ
むくみに悩むタイプは冷えにも悩んでいる方が多いです。むくみとは不要な水分が体に溜まっている状態のこと。体内にそれだけ冷やす要素があり、体内の熱を逃してしまっているのです。このタイプはむくみを解消することで冷え性も改善しやすくなるでしょう。
「A:筋肉量が少ないタイプ」のおすすめポーズ&呼吸法は?
筋肉量を増やすために、まずは大きな筋肉から動かしていきましょう。普段歩くときには、太もも裏を伸ばすようにしながら一歩を大きく歩くように意識してみましょう。
「戦士のポーズI」
「椅子のポーズ」
おすすめ呼吸法は?
カパラバティ・プラーナヤーマ。ポーズをキープしながら行うとより効果的です。
「B:自律神経が乱れているタイプ」のおすすめポーズ&呼吸法は?
副交感神経を優位にするためにお風呂にゆっくり浸かる、寝る前にラベンダーやカモミールのアロマを焚いたりハーブティーを飲む、蛍光灯を消してキャンドルを点けるなど、リラックスする時間を作ってみましょう。自律神経は背骨の中を走っており、そこから全身に繋がっているため、背骨を刺激する動きがお勧めです。また、歪みを治すことで自律神経の伝達をよくして自律神経の働き自体を整えましょう。また、交感神経優位になっている方は、前屈することにより副交感神経を優位にしましょう。
「猫のポーズ」
「アルダマッツェーンドラーサナ」
「コブラのポーズ」
おすすめの呼吸法は?
吐く息に意識を向けた呼吸をしましょう。鼻から吸って口からたっぷり吐きだします。
「C:むくみタイプ」のおすすめポーズ&呼吸法は?
ふくらはぎや足の甲や足裏には足のむくみや疲れを解消するツボがあるため、足裏と足の甲をマッサージしたあと、足首から膝にかけて両側面をさするようにマッサージしましょう。1日の終わりに足を心臓より高くするのはもちろん、血流をよくする働きがあるふくらはぎの筋肉を刺激しましょう。また、正しい呼吸を行うことでも血流改善に繋がるため、姿勢改善を行い深い呼吸へと誘導しましょう。
「壁に足を上げるポーズ」
「パールシュヴォッターナーサナ」
「ハッピーベイビーのポーズ」
おすすめ呼吸法は?
お腹を大きく使う腹式呼吸がおすすめです。
教えてくれたのは…磯沙緒里さん
ヨガインストラクター。幼少期よりバレエやマラソンに親しみ、体を使うことに関心を寄せる。学生時代にヨガに出会い、会社員生活のかたわら、国内外でさまざまなヨガを学び、本格的にその世界へと導かれてインストラクターに。現在は、スタイルに捉われずにヨガを楽しんでもらえるよう、様々なシチュエーチョンでのレッスンを行う。雑誌やウェブ、イベントなどでのヨガコンテンツ監修のほか、ヨガ関連のコラム執筆も手がける。
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