アメリカで流行中の「コールドヨガ」 最新メソッド“クライオセラピー(凍結治療)”を体験!
クライオセラピーとヨガ:“クールヨガ”はポスト・ホットヨガとなるか?
クールヨガの支持者たちは、低温(零下ではなく、室温より冷たいくらいの温度)もまた効果的で効率的なトレー二ング環境だとして注目しています。「常温や高温環境では、自覚的運動強度(運動時の負荷やきつさ)はより高くなります」とBrrrnの共同創設者であるジョニー・アダミック氏は述べます。「つまり、体は実際に行なっている以上に辛く感じます。一方、低温(約4度〜18度)の中では体の消耗を実際よりも低く感じます。ですから、低温環境では、より積極的にワークアウトを行えますし、より長く最高記録を継続することが可能です」とBrrrnの共同創設者であるジミー・マーティン氏は言い加えます。「もしあなたが脂肪やカロリーを燃焼し、運動能力をできるだけ能率的に活用したいと考えているのであれば、運動する際には設定温度をあげるのではなく下げる方が、効率的と言えるでしょう」
しかしヨガに関しても同じことが言えるのでしょうか?アダミック氏によれば答えは「イエス」です。「15度の環境でヨガを行う最大のメリットは、弱い風邪をひいたような状態になり、体は脂肪やカロリーを燃焼し始めることです。効果を得るためには15度程度の寒さで十分です」と彼は説明します。「体が疲労するためには少し時間がかかりますので、ポーズするなどして体を柔軟にし、体の中にスペースを作りましょう。また重要なのは、暖房器具に頼らずに、あなた自身で体温を上昇させることです」
また、クールヨガのスタジオは寒いというより快適です。「クールとは呼んでいますが、コールドヨガではありません」とアダミック氏は言います。「暗い冬の夜ではなく、秋のシャキッと涼しい朝を想像してみてください」。クールヨガの魅力の一つは細菌が気になりにくいことでしょう。「ホットヨガは、巨大なシャーレの上に細菌を作り出すようなものです」とアダミック氏は言います。同氏は体を脱水状態にし、大量の汗で電解質を失うことで得るメリットはないと考えています。「たくさん汗を掻くとたくさん運動した気になります。しかし実際には、熱くなりすぎた内臓を冷やそうと体が反応しているに過ぎないのです」
ホットヨガの支持者はこの意見に反対しています。「“熱くなりすぎた内臓を冷やそうと体が反応しているに過ぎない”という意見には全くもって同意できませんね。それに寒い部屋でプラクティスをするとヨガの効果が出るのに時間がかかるかもしれません」とバプティストヨガのマスターティーチャーであり、“Power Yoga: Strength, Sweat, and Spirit”の著者でもあるリア・カリス氏は述べます。「熱は体の筋肉や組織を柔らかくし、体をより受容的にするので、体を綺麗に浄化し、強化してくれます。暖かい部屋でプラクティスすると、熱は体を素早く解きほぐしてくれます。ヨガをするのが初めてでも、不可能だと思うようなことが可能になります。また汗も自然に毒素を放出してくれるので、体が自然に癒されるのです」と彼女は説明します。
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