芥川舞子さんが語る「ヨガにおける『腹筋』の使い方とは?」【取材こぼれ話】
A:「バンダを締めればいろんなポーズができるようになる」ということじゃなくて、呼吸が快適にできていて、ポーズが安定していればハンドスタンドができるかできないかとか、前屈が深くできるかできないかということに限らず、バンダがちゃんと機能してますよ、と判断することができます。
――ハンドスタンドができなくても、しようと思ったときに、バンダが機能しているかっていうことは、「呼吸がしやすいかどうか」で判断できるということですね?
A:そうです。逆をいえば、呼吸がしづらくなるほど、バンダに固執してはならないということですね。
――ふんっ!と息を止めてしまったり?
A:そうそう! いくらお腹がバキバキでも、それが呼吸がきちんとできていないのならば、それはヨガではない。ヨガの定義におけるバンダってこういう感じなんです。なので、そんなところがうまく表現できればうれしいですね。
――腹筋というよりは、お腹のバンダが重要ってことですよね?
A:はい。つまりヨガでいう腹筋というのは、お腹のバンダのことなのです。
――なるほど。さっき、ライターさんと打ち合わせをしていたときに、芥川先生ってすごくポーズがきれいなので、力みなくきれいにポーズがとれるということは「お腹をちゃんと使えているから」ということが誌面を通じて伝えられたらいいね、って話をしていたんですよね。それが「呼吸がしやすくなる」ということにつながるといいですね。
A:そうですね、ポーズの見た目としても優美に見えるというのは、つまり呼吸が快適に流れているからそうなるんですね。
――たしかに。息が止まっているなんてもってのほかで、どこにも力みがないポーズを見ると、私たちはきれいなだって思うんですよね。
A:そういうことです。目に見える美しさと、目に見えない呼吸っていうのが、しっかりとした裏付けがあって関わり合っているというのが、伝えられたらよいと思いますね。
――それがつまり、お腹が使えていればってことにつながるんですね。
A:そうです、そうです。ストーリーがちゃんとあることが大事で。バンダのためのバンダじゃないし、腹筋のための腹筋じゃなくて「呼吸のためのバンダですよ」とか「バンダのためにポーズをやりますよ」とか。全部が次にやることの役に立っているかどうかを考えることが、今やっていることがきちんとできるかの判断基準になります。
☆取材こぼれ話、いかがでしたか? ぜひ『ヨガジャーナル日本版』vol.63“ポーズの充実度を高める「ヨガ腹筋」の使い方”も合わせてチェックしてみてください。
芥川舞子さん
ヨガティーチャー、モデル。少人数メンバーシップ制で行う、HRIDAYA YOGA SCHOOL主宰。19 歳でヨガと出会い、ヨガ指導者に。メディアへの出演のほか、大型ヨガイベントやセミナーのメイン講師としても活躍。
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