更年期世代の筆者が効果実感!「気海」と「関元」をたたいて倦怠感を一掃!元気が出るツボの押し方

 更年期世代の筆者が効果実感!「気海」と「関元」をたたいて倦怠感を一掃!元気が出るツボの押し方
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西川尚美
西川尚美
2025-03-05

ツボとは東洋医学の考えに基づいて、体内に存在するとする経絡(けいらく)という「」気の流れる川」上に存在する経穴(けいけつ)のこと。経穴は、気の川の重要なポイントで、経絡上の気血流を管理するといわれます 。気が詰まったり、少なすぎたり、多すぎたりするとツボ周辺が硬くコリコリになったり、ヘナっと弱くなったりという現象が生じます。今回は筆者が実際に効果を感じたツボをご紹介いたします!

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更年期症状の改善にツボ刺激

更年期症状は40代以降、加齢とともに訪れるホルモンバランスの乱れによって引き起こされる様々な不快症状です。人によって出る症状も強弱も違いますが、全体的になんだかだるい、疲労感も強くでることが多いです。だるさにより活動が低下し、気血の循環も低下し、症状が悪化してくるなど悪循環を生じるのが厄介なところです。こんな症状に効果があるのが、ツボ刺激です!

⚫︎主な更年期の症状
のぼせ、ほてり、発汗・冷え、悪寒・だるい、疲れやすい・息切れ、どうき・肩こり、腰痛、関節痛・めまい、ふわふわ感・指やひざのこわばり、痺れ・頭痛、、頭が重い・寝つきが悪い、熟睡感がない・家事ができない・不安・うつ気分・落ち込み・無気力・イライラ、怒り・パニック感、過呼吸・判断力・集中力・記憶力の低下・気が動転する、緊張する(NHK eテレ 「きょうの健康」より)

私の更年期体験で1番辛かったのが、疲れやすい・ダルイ・倦怠感。この気海と関元は私をいつも救ってくれました。

【気海】と【関元】のツボはどちらも「丹田(タンデン)」のツボと呼ばれます。「丹田」とは東洋医学や道教(タオ)の考えで身体の中で1番重要な力が宿る場所です。
「ハラに力が入る」、「ハラがすわった」、などここに宿る力を表す言葉は古来から日本でもたくさんあります。全身の精気が大きな海のように多く豊かに集まるところ。 全身の血行を促して、身体を温める効果があります。腎気は冷えや寒さが大嫌い。 寒い冬は身体も冷えて、疲れやコリを感じやくなるので温めましょう。

【気海】の「気」は元気・腎気の「気」。「海」は集まる場所で「腎気、元気が大海のようにたくさん集まるところ」です。
【関元】の関は関所の「関」、すなわち「門」Gateです。元は「元気の元」。元気が入ってくる「関門」がここです。

気海関元
十四経発揮 経絡図

2つのツボの効果

<気海のツボ>代謝を高め、虚弱、倦怠感から脱出!
<関元のツボ>元気の回復や体力の増進
<どちらにも共通>
腰痛、ぎっくり腰、下痢、便秘などの改善 
背や腹の痛みなどの改善 
お腹の冷え・下痢・軟便・下腹部痛の改善 
頻尿・尿失禁・尿が出にくい・膀胱炎の改善 
生理痛・妊活中の体質改善・不正出血の改善
エネルギー代謝の改善
虚弱、下半身冷えの改善
冷え、むくみ、腰痛などの改善
疲労倦怠感の改善
不妊症の改善
情緒不安定、足腰が弱くなるなど加齢による諸症状の改善

2つのツボの探し方

<気海>    おへそから指2本分下の正中線上
<関元>    おへそから指4本分下の正中線上

いち
イラストAC

全身の気が集まるツボなので、毎日朝、刺激する事でエネルギー代謝が高まり、虚弱や下半身の冷えにも効果が期待できます。
押してよし、たたいてよし、温めてよし。特にたたいて刺激することで気が目覚めて強くなります。

2つのツボ刺激のやり方

⚫︎押す
1、リラックスして仰向けに横になる(腰が痛い場合は立膝でも良い)

Aomuke
photo by Naomi Nishikawa 

2、おへそから指2本分下(気海)に、人差し指、中指、薬指の3本をおき、垂直に下に押す

Ittenn
Photo by Naomi Nishikawa 

3、おへそから指4本分下(関元)に、同様に指を置き、垂直に下に押す

Kanngenn
Photo by Naomi Nishikawa 

⚫︎たたいて、気を起こす
1、両脚、腰幅ぐらいに立つ

なおみ
Photo by Naomi Nishikawa 

2、両手、軽く拳を握り、下腹部を軽くたたく(100回くらい)

Naomi2
Photo by Naomi Nishikawa 

3、たたいた場所に両掌を合わせて温める

なおみ3
Photo by Naomi Nishikawa 

たくさんたたくので、本当に軽く優しくたたいてください。

⚫︎手で温める
1、リラックスして仰向けに横になり(脚を伸ばしても良い。どちらか好きな方で)、両掌の真ん中を「気海」におき、深呼吸する(1〜5分以上)

Teate1
Photo by Naomi Nishikawa 

2、同様に両掌を「関元」の上におき、深呼吸する(1〜5分以上)

手当て2
photo by Naomi Nishikawa 

3、片手で気海と関元に同時に置いて深呼吸しても良い(1〜5分以上)

両手
Photo by Naomi Nishikawa 

とってもリラックスするので眠ってしまうかもしれません。それでもいいです。リラックスしたら効果があった証拠。冷えて寒くならないように気をつけて行いましょう。
最後はしっかり全身を感じて休みましょう。

*妊娠中やお酒を飲んだとき、食事の直後はツボ押しは避けましょう。消化不良や体調不良をおこさないようにしましょう。

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