【今更聞けない?】ヨガの代表的なポーズ「太陽礼拝」の目的と「半分の立位前屈」のポイント
ヨガのシークエンスで代表的な太陽礼拝の中に登場する「ルックアップ(半分の立位前屈)」ですが、いまいちポーズの目的やポイントがしっくりこないという声が多いんです。一呼吸一動作で流れるように動きたい太陽礼拝、より気持ち良くフローを感じるために、ルックアップの1ポーズにフォーカスして解説していきます。
そもそも『太陽礼拝』って?
一呼吸一動作で流れるように全身を大きく動かす太陽礼拝は、その名の通り「太陽にお祈りをする」一連の動きです。
1日の始まりに太陽が昇るのに合わせて行われることが多く、全身を使った前屈・後屈(屈曲・伸展)の縦の動きをメインとします。連続した12のポーズがあり、主に吸う息で後屈(進展)、吐く息で前屈(屈曲)する動きを繰り返すことで、陰陽のバランスを整えることができます。
全身の筋肉を大きく動かして血流やリンパの流れを促し代謝がアップ、冷え性や浮腫解消にも効果があります。また、呼吸に合わせて動きを繰り返すため集中力が高まり、身体も頭のスッキリとした感覚を得ることができます。
ルックアップ(半分の立位前屈)ってどんなポーズ?
太陽礼拝一連の動きの中で前屈(屈曲)の動きとなるルックアップは、立ち姿勢から深い前屈に入った後に上体を半分起こして膝と背筋を伸ばし、背面全体が均等に伸びる位置でポーズを取ります。長座で前屈したときの、立っているバージョンと思っていただければ分かりやすいかもしれません。
大事なのは背中が丸まらないこと。内腿を引き寄せながら腰を立てて背筋を伸ばし、中心軸を意識しながら背面全体(上半身と下半身)が均等にバランス良く伸びる屈曲位置でポーズを取ることが望ましいです。
ハムストリングスや臀筋群の柔軟性によって両手指先が床から浮いてしまうことがありますが、まずは腰を伸ばすことを優先します。この場合は両手をスネに添えるか、少し膝を曲げて腰の伸びを優先します。前屈の角度は柔軟性や筋力によって人それぞれですので、まずは腰が伸びているかを意識してポーズを練習してみましょう。
ルックアップのやり方
太陽礼拝の流れに沿って、深い前屈から始めます。
1. (立位の状態から)息を吐きながら足の付け根から上半身を前に倒しながら前屈
両手を足の横に置き、首の力を抜く。このとき手が床に付かない場合は両膝を曲げる
2. 吸いながら膝と背筋を伸ばして上体を半分起こす
《ポイント》
①腰(背筋)を伸ばすことを優先したいので、伸びにくい場合は少し膝を曲げる
②下半身、上半身共に背面全体がバランス良く伸びている場所を意識する
③両手指先が床から浮いてしまう場合は両手をスネに添える
④尾骨から頭頂までが一直線になるように視線は斜め前下に向ける(顎が上がりすぎないよう意識)
⑤膝が過進展の場合は5ミリほど膝を曲げてもも裏やふくらはぎを使っていることへ意識を向ける
⑥つま先重心の場合は踵で床を踏み、内腿(内転筋群)を寄せ合う意識で背面の伸びを感じる
AUTHOR
manami
2012年より某大手ホットヨガスタジオにて約10万人に向けレッスンを行う。店長として新店舗立ち上げに多く携わりながら、トップインストラクター、インストラクター育成トレーナーを兼任。店舗運営や人材育成を行うスーパーバイザーとして関西十数店舗を担当し独立。オーストラリア、フランスに渡りサスティナブルな生活を学ぶ。帰国後、京都を拠点に非公開寺院でのお寺ヨガ開催や、ウェルネスホテルでのヨガクラス、オーガニックブランドとのタイアップイベントなど、ヘルシーなライフスタイルの提案を行っている。RYT200・500指導者養成講座トレーナーとして全国各地でリトリート開催、オンラインや対面講座を行う。ライター、イラストレーター、プランナーとしても活動中。 マタニティヨガTTC/ムドラーヨガTTC /骨盤底筋TRヨガTTC /美骨盤ヨガTR /シニア&チェアヨガTR /タイ古式マッサージセラピスト(タイ政府認定)/ナチュラルビューティースタイリスト/サウナスパ健康アドバイザー
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