〈美しい姿勢〉にはハムストリングスの柔軟性が必須!立ったまま腿裏を伸ばす簡単壁ストレッチ

 〈美しい姿勢〉にはハムストリングスの柔軟性が必須!立ったまま腿裏を伸ばす簡単壁ストレッチ
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須藤玲子
須藤玲子
2024-10-13

今回は、太腿の裏側「ハムストリングス」の柔軟性を高めるストレッチのご紹介です。ヨガの前屈ポーズが苦手な人はもちろん、姿勢の改善にも大きな効果が期待できます。なぜなら、腿裏の硬さと姿勢には大きな関わりがあるから。壁があればどこでもできる簡単なストレッチなので、綺麗な姿勢を作りたいあなたにこそおすすめですよ!

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ハムストリングスとは

ハムストリングスは、お尻の付け根、坐骨から膝裏まで繋がる長い筋肉のこと。具体的には、内側にある半腱様筋、半膜様筋、外側にある大腿二頭筋の3つの筋肉の総称です。膝や股関節の動きに関わっており、歩いたり走ったりするときに使われています。

ハムストリングス
イラストAC

 ハムストリングスが硬くなると姿勢が悪くなるのはなぜ?

ハムストリングスは体の中でも比較的大きな筋肉のため、硬くなると、腰痛や膝痛を引き起こす原因になると言われていますが、デメリットはそれだけではありません。

実は、姿勢とも深い関わりがあります。この筋肉が硬くなると、お尻が下へ引っ張られるため、骨盤が後ろに傾きやすくなります。徐々に腰が丸まると、背中ももれなく丸まることに。その結果、綺麗な姿勢を保つことができなくなり猫背にまっしぐら! 猫背が慢性化するとお腹やお尻がたるみ、体型の崩れにも繋がります。
美姿勢を保つためには、ハムストリングスの柔軟性が必須と言えるのです。

立ったままどこでもできる!腿裏を伸ばして美姿勢を作る簡単壁ストレッチ

やり方

1)壁の前に立つ。両手を壁について姿勢を整える

壁に手をついて立った体勢
Photo by Reiko Sudo

2)左脚をうしろに引く。膝を曲げ、手で壁を押し、股関節を引き込みながら更にお尻を後ろに引く(右のハムストリングスをストレッチ)

壁に手をついて右膝を曲げて右足を後ろに引き、股関節から体を前傾させる左腿裏のストレッチ
Photo by Reiko Sudo

3)背筋を伸ばし、軽くお腹を引き込みながら、呼吸と共に30秒程度キープする

4)元の位置に戻り、脚を入れ替えて右側も同様に行う

ポイント

太腿の裏側に意識を向け、深い呼吸と共に丁寧に行います。肩の力を抜いてリラックスしてやってみましょう。
お尻を後ろに引く時は、背中や腰を丸めないように、軽くお腹を引き込みながら体幹も意識します。
ストレッチを深めたい場合は、前に伸ばした足のつま先を浮かせ、かかとを突き出しましょう。

壁に手をついて右膝を曲げて右足を後ろに引き、股関節から体を前傾させ、左つま先を浮かせて行う左腿裏のストレッチ
Photo by Reiko Sudo

お尻から腿裏、ふくらはぎまで、下半身全体を心地よく伸ばすことができます。無理をせず、それぞれの柔軟性に合わせて調節しながら行うことが大切なポイントです。
柔軟性が高まることで、巡りがよくなり、むくみや冷えの改善にも効果的!全身スッキリ整えることができますよ。

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AUTHOR

須藤玲子

須藤玲子

2005年にホットヨガと出会い、その後様々なスタイルのヨガを経験。会社員を経てヨガインストラクターになる。現在は、都内を中心にスタジオ・オンラインにて活動中。リラックスからトレーニング系ヨガまで、静と動(陰と陽)のバランスを大切にヨガの指導を行う。ヨガと共にアロマのある暮らしも提案する。



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ハムストリングス
壁に手をついて立った体勢
壁に手をついて右膝を曲げて右足を後ろに引き、股関節から体を前傾させる左腿裏のストレッチ
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