秋に出やすい呼吸器系の不調や体のこりを楽にする|呼吸が深くなる心身を潤すセルフケア

 秋に出やすい呼吸器系の不調や体のこりを楽にする|呼吸が深くなる心身を潤すセルフケア
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竹内結子
竹内結子
2024-10-08

秋は過ごしやすい季節ですが、長く続いた残暑により疲れが出やすく体調を崩す方も少なくないようです。そこで今回は、秋の体を健やかに心身を潤すセルフケアをご紹介します。

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夏の疲れは秋まで続く場合も

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秋は気温や湿度が下がり過ごしやすくなります。ただ、カラッと気持ち良い季節のはずなのにどうも体がだるい、体調が優れないという方は夏の疲れを引きずってしまっているかもしれません。夏の間、冷たい飲食物の摂り過ぎが続いたり、入浴はシャワーのみ、運動不足、寝不足、など胃腸の冷えや疲れ、血行不良など夏の生活習慣の影響で体調が優れないケースも多く見られます。

秋の乾燥と中医学の肺

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秋になると大気が乾燥することから鼻やのどの粘膜が失われ、外からの有害物質が侵入しやすくなります。そのため、呼吸器に関連する咳・鼻水・風邪・アレルギー症状など肺がダメージを受けやすくなります。

東洋医学の元、中医学による肺は西洋医学と同じく呼吸に関係していますが、中医学の重要な概念には肺は体内の気をコントロールしていると考えられており、呼吸、気の調整は肺の働きによって行われると言われています。また、肺の気は皮膚の健康や潤いにも関係すると言われ、呼吸や気の調整がうまくいかないと呼吸器以外の不調として表れることもあります。

さらに、中医学では体を守る衛気(バリア機能のような)を送るのも肺の役割と考えます。 

肺とお腹の関係

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肺は脾胃(胃腸)が健全であることも大切です。それは脾(胃腸)と肺は相生関係という親子のような関係があることから、肺の親である脾胃(胃腸)の状態は子の肺にも影響するとされているからです。お腹の状態を良好に保つことは肺を元気にすることに繋がると考えられます。

夏に胃腸の調子がイマイチだったという方は秋の体調に気をつけましょう。また、肺は大腸と表裏一体のペアの関係にもあり、腸には小腸、大腸合わせ約7割の免疫細胞が存在するといわれています。免疫=疫病からまぬがれるという字のように、脾胃(胃腸)を健やかに保つことは元気な肺、呼吸、免疫力にも繋がると考えられます。

現代人は呼吸が浅い?  

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イライラしている時や、ストレスがたまっている時には呼吸数が多くなりまり、怒っている時には肩で呼吸をするようになります。浅い呼吸になってしまうと肩コリ・首コリ・頭痛・めまい・便秘・不眠など様々な不調を起こしやすくなりますので、無意識に浅い呼吸になっていないか、時折気にかけてあげましょう。

呼吸が深まる&肺とお腹を潤すセルフケア

呼吸が浅くなると身体の不調に繋がりやすいので、イライラしたり疲れている時こそ呼吸を意識することは大切です。今回は呼吸が深まるツボの位置と簡単にできるエクササイズをご紹介します。秋になって疲れを溜め込まないためにもぜひ日常生活に取り入れてみてくださいね。

呼吸が深まるツボ押し

ここからは呼吸器系・肩コリに働きかけるツボをご紹介します。

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●雲門(うんもん)…鎖骨の下、肩の内側の凹みにあるツボで、咳や喘息といった呼吸器疾患の治療によく用いられます
●中府(ちゅうふ)…雲門の約3.3cm下にあるツボで、呼吸の機能を高め、喘息や咳の症状を和らげ、呼吸を楽にします。また、胸の筋肉をほぐし背筋が伸びやすくなるので背中のこりや張りにも効果的です

ツボ押しはただ強く刺激すれば良いというわけではありません。ゆっくり圧を加えて、痛気持ちいいくらいの強さで5秒くらいキープしてみてください。

アームサークルのツイストポーズ

<やり方>

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1)仰向けになり片膝を胸に引き寄せる

2)伸ばしている脚の外側へ運びツイストする

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3)上にある腕をゆっくりと時計の針のようなイメージでまわす

▼ 詳しい動きを動画で確認したい方は、こちらからどうぞ ▼

参考図書:中医養生ヨガ®テキスト、カラー版経穴マップ

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竹内結子

竹内結子

ヨガインストラクター 。ホットヨガやスポーツクラブでヨガを体験し、もっと学びを深めたいとの思いから様々な流派のヨガメソッドを経験、さらには指導者資格を取得するに至る。ヨガへの学びを深める中で中医学と出会い、中医学関連の資格も取得。見えない心や感情、身体への理解を求めて東洋、西洋の視点で勉強中。RYT200、ケン・ハラクマのアシュタンガヨガプライマリーシリーズTT、シニアヨガ、中医養生ヨガ®初級中級、中医学女性の体とマタニティ、四季養生ヨガ、JOPHEE中医学骨盤モジュールTT修了。



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