〈更年期の秋バテ対策〉秋の生活習慣の見直しは冬以降の健康にもつながる。見直すべき2つのポイントは

 〈更年期の秋バテ対策〉秋の生活習慣の見直しは冬以降の健康にもつながる。見直すべき2つのポイントは
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高本玲代
高本玲代
2024-09-06

更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

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暑い夏で汗を沢山かいて、夏バテされた方も多いと思います。そんな中で気温が下がったころに増えるのが秋バテ。特に台風や低気圧が近づくときに不定愁訴が出やすいというご相談が相次ぎます。

治療の観点から

最近では気象病外来があるほど、天気で不調が出る人の対応策が出てきています。また、こういった不定愁訴には漢方の力が威力を発揮します。私も不調がひどかったときは漢方で体調の底上げをはかりました。色々な不調が出てくる場合は漢方内科や漢方薬局を頼ってみることがおススメです

中長期的な対策、どうすれば?

短期的な体調の底上げはそういった治療がおススメなのですが、それだと毎年薬を飲むことになります。更に、年々年はとるわけですし、不調の種類が増えてきたり、不調の時期が長引いてくることが多々あります。

そんな中、やはり秋バテがひどいな、と思ったら日常生活を見直す良いチャンスだと思ってください。

そもそも睡眠時間をきちんと確保できているのか、同じ時間に起きて同じ時間に寝ると言った生活リズムを整えているか、いったことからまずは見直してみましょう。

5人に1人が不眠症と言われますが、眠れなかったとしても同じ時間に起きて、その夜もいつも寝る時間まで起きている方が体内時計は整いますし、自律神経は整いやすくなります。これは、アスリートが時差ぼけを治すときに実際やっている方法なのです。

不眠
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また、せっかく気温がさがってきたのですから、朝もしくは夕方に散歩などしてみることもおススメ。虫の声が聞こえてきて、秋を感じることができます。自然の中を歩くだけでほっとしてストレス解消にもつながります。忙しくて散歩の時間の捻出が難しい、という方は一駅分だけ歩く、でも良いでしょう。

筋力の衰えは自律神経の乱れにつながりやすいので、体調が底上げされたら散歩をしてみましょう。

この秋の生活習慣の見直しは冬以降の健康にもつながってきますよ。

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高本玲代

高本玲代

フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。



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