しつこい肩こりに効く筋膜リリース!たった30秒で肩が驚くほど軽くなる体側ラインのほぐし
しつこい肩こりに効く、筋膜リリースのやり方をご紹介します。
筋膜リリースとは?
筋膜とは一般的には英語のFascia(ファッシャ・フェイシア)のこと。薄い結合組織のことで、筋肉・骨・内臓・神経・血管などの様々な組織を包んでいます。筋膜という名前ではありつつ、筋肉を包んでいるだけの膜というわけではなく、保護したり、張力を伝達して連動して動いたりしています。その中で、筋肉を包む膜のことを限定して「Myofascia」(ミオファッシャ)と呼ぶこともあります。昨今、YouTube等で人気の一般的に行われている「筋膜リリース」は、ミオファッシャのリリースであることが多いです。
筋膜は、日常の中でも目にすることができます。鶏肉の生肉の皮をはいでいくときに、肉と皮の間に薄い膜が張り付いている膜が筋膜のイメージです。肉と皮の間にあり、それぞれを分けているのと同時に、それぞれを結び付けているものでもあります。
筋膜の機能とは?
筋膜の機能は主に4つ。英語で表記した頭文字の4つを取って、「4P」と表されることもあります。
1)Packaging(包装)・・・筋膜は身体の全構造を包み、構造を隔てたり、結び付けたりしている
2)Protection(保護)・・・筋肉や臓器、器官を包み、保護している
3)Posture(支持)・・・三次元的な筋膜の張力のバランスにより、関節の動きを定めて姿勢を形づくっている
4)Passageway(通路)・・・神経や血管、リンパ管のための通路をつくる。新陳代謝のプロセスにも重要な役割を果たしている
筋膜の乱れとは?
筋膜は全身に張り巡らされている全身スーツにも例えられます。まるで、下着、キャミソール、シャツ、ジャケット、コートと重ね着しているように、様々なサイズで一部、または全部を包んでいます。女性であれば経験があると思いますが、ブラジャーの肩紐がよじれていたら、本当に些細な面積ではありますが気になりますよね。それと同じように、筋膜も一部がよじれていることで居心地が悪い状態になり、時にコリや痛み、身体のゆがみを引き起こすことにもつながります。
肩こりに効く筋膜リリース
今回は、肩周りにある筋膜をリリースし、肩や首の重たさを解放していきましょう。体側にある筋膜は、首の方まで連携があるため、ストレッチした後は、首が動かしやすくなったり、肩が軽く感じられるでしょう。
1)左手の平を後頭部にあてる
2)左肘を天井方向に持ち上げる
3)右手で左脇、胸の横、脇腹、ウエストまでを軽くさする
4)吐きながら左肘を天井方向に持ちあげてストレッチ、吸って肘を下げ、吐いてまた持ちあげる、を繰り返す
AUTHOR
伊藤香奈
股関節ヨガインストラクター。会社員歴20年の長年の座り仕事&長時間通勤で、股関節と腰の痛みに悩まされる。解剖学とヨガ・ストレッチ・筋膜リリース・骨格調整などを学び自らの痛みを克服した経験をもとに、オリジナルメソッド「股関節ヨガ」を考案。「立つ・歩く・家事をする・仕事をする」といった日常の動きが楽になるほか、股関節が整うことで、美脚・美尻・むくみ解消・ボディメイクの効果や便秘解消といった女性に嬉しい効果もあると人気が広まっている。
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