あなたは大丈夫?ヨガで撃退!季節性うつ病

 あなたは大丈夫?ヨガで撃退!季節性うつ病
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南 舞
南 舞
2018-10-24

酷暑だった夏も終わり、気温も湿度もちょうど良く過ごしやすい気候になってほっと一息、のはずなのに…!「原因不明のだるさ」「体調不良」を感じている人は季節性うつかも?ヨガインストラクターでカウンセラーとしても活動する筆者が、季節性うつの特徴と対策をご紹介します。

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あなたは大丈夫?チェックしてみよう

こんな状態を感じている人はいませんか?

 □なんとなくだるい、疲れやすい

 □食欲が減った、または食欲が増している

 □寝ても寝ても寝たりない、あるいは眠れない

 □何事にも興味関心が薄くなった

 □訳もなく悲しくなる、涙が出てしまう

いくつか当てはまる人、ちょっと待って!それって「季節性うつ病」と呼ばれる症状かもしれません。

季節性うつとは?

「うつ病は心の風邪」と呼ばれるほど、誰にでも起こりうる症状として広く知れ渡っていますが、その中でも季節の変わり目に鬱々とした状態になることは【季節性うつ病(季節性感情障害:SAD)】と呼ばれます。季節性うつには、主に初夏から夏にかけて起こる【夏季うつ病】や秋から冬にかけて起こる【冬季うつ病】があり、人によってはどちらか片方、あるいは両方、さらには全く感じないという人もいます。
カウンセリングの仕事をしている中でも、5月から7月あたり、9月から11月あたりの季節の変わり目と呼ばれる時期は特に、身体や心の不調を訴える相談依頼が増えるような印象を受けます。

どんな症状?

通常のうつ病に起こる気分の落ち込みや興味関心の低下、焦る気持ちの増加などに加えて、食欲や睡眠に影響が出やすいと言われます。特に、冬季うつの場合は、寝ても寝たりない睡眠過多と呼ばれる症状や、食べてもまだまだ食べてしまう過食の症状が出やすいと言われています。

なぜ季節性うつになるの?

そもそもどうして季節性うつ病になってしまうのでしょうか。それにはいくつか原因が考えられています。

①日照時間の低下

秋から冬にかけて季節が進んでいくと、日照時間が短くなるために日光に当たる時間が減ります。人は日光を浴びることで「セロトニン」という気持ちを前向きにしてくれるホルモンが活発に働くと言われるため、日照時間が短くなる秋から冬にかけて、セロトニンの分泌に影響が出てしまいます。

②自律神経の乱れ

特に季節の変わり目は、昼と夜で気温の差が激しいこともあり、自律神経に大きく影響すると言われます。自律神経は発汗や体温調節など大きな役割を担う場所。寒暖差による身体の疲れなど少しのストレスでもバランスを崩してしまうのです。

③夏の疲れ

秋や冬とは逆に、夏は暑さによる食欲減退、睡眠不足が起きやすく、その反動から冬季うつ病の状態になりやすい人もいます。また、夏は各地でイベントが行われたり、心も身体も開放してアクティブに動く機会も多いため、夏の疲れが身体や心に出やすいのかもしれません。

季節性うつ病を乗り切るには?

なんとなく「いつもと違う」と感じたら、それは身体と心がSOSを欲しているサイン。まずは自分に合う方法を見つけていきましょう。筆者がおすすめするのは3つの方法です。

①光に当たること

一見「それだけで?」と思ってしまいそうですが、実は【光照射療法】という治療が精神科で行われるくらい、日光の光を浴びることはとても大切なことなのです。特に朝の日光を浴びるのがオススメ!難しい方はカーテンを開けて窓を開けるだけでも十分効果があります!

②休息をとること

休息と言ってもただお休みすることではなく、「自分に合うこと、自分が心地よいと思えること」がポイント。休息の取り方は人それぞれ。ゆっくりお風呂につかる、アロマオイルの香りを楽しむ、映画を見る、お友達とお茶をするなどあなたに合いそうな方法を探してみて。

③ヨガをする

胸を開くポーズや、自律神経が通っている背中回りにアプローチするポーズがオススメ。また、最後は屍のポーズでお休みの時間を作ることも忘れずに。

(1)三日月のポーズ

お腹から胸、のどにかけて身体の前面を気持ちよく開放しましょう!胸を開くことでセロトニンを活性化させ、鬱々とした気持ちも少しずつ晴れてくるはず!ポーズについてはこちらから

(2)キャット&カウ

呼吸のリズムに合わせて背中周りをアプローチしていきましょう。背中周りをほぐしてあげると自律神経も整ってきます。ポーズについてはこちらから

(3)屍のポーズ

リラックスポーズの定番!イライラや不安、ネガティブな気持ちが湧いてきた時は一旦その気持ちから離れる時間を作りましょう。自分の思考や感情に目を向けるとネガティブになりやすいので、まずは自分の呼吸や身体の状態に意識を向けてあげて。ポーズについてはこちらから。

終わりに

季節性うつ病は誰にでも起こりやすいですが、一方で通常のうつ病に比べて早く良くなるのも特徴のひとつです。日々頑張っている自分を労わり、自分に合った過ごし方を見つけてみてくださいね。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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