【研究から明らかに】習慣的に「階段」を利用する人は、心臓病による死亡リスクがおよそ39%低下
ヨーロッパの心臓病学会で発表された新たな研究によると、習慣的に階段を利用する人は、心臓病による死亡リスクがおよそ39%低下することがわかった。
階段を使えば命が助かるかもしれない
ヨーロッパの心臓病学会で発表された新しい研究によると、階段を上る習慣のある人は、その習慣がない人に比べ、心臓病による死亡リスクが約39%低下した。また、心臓発作や脳卒中のリスクも低かった。
この研究では、さまざまな健康歴を持つ35歳から84歳までの480,479人を対象とした9つの調査が行われた。
「この結果から、階段を上ることを日常生活に取り入れることを勧めます」と、研究著者である英国イースト・アングリア大学のソフィー・パドック博士は述べた。
どれくらい上れば良い?
このようなメリットを享受するには、どのくらいの階数分が必要なのだろうか?
ある研究では、毎日6〜10階分の階段を上ると早期死亡のリスクが減少すると報告されており、また別の研究では、1日5階分の階段を上ると心血管疾患のリスクが20%減少すると報告されている。
階段を上り始めた瞬間、身体は反応する。「心拍数が上がり、心拍出量が増え、循環状態が良くなります。そして、これらすべてが良い影響をもたらすことが分かっています。」と、ニューヨーク・プレスビテリアン・ブルックリン・メソジスト病院の循環器科部長、マニッシュ・パリク医師は説明する。
研究によれば、わずか4~8週間で体組成、血圧、コレステロール値、インスリン感受性を含む心代謝リスク指標を改善できるという。
階段を上ることはウォーキングより良いのか?
階段を使うことは、歩数を稼ぐことよりも身体にメリットがある、と専門家は言う。
階段を使うことは、筋肉をつける助けにもなる。「階段を昇ることは、有酸素運動と筋力トレーニングの素晴らしい融合になります。次の段まで自分の体重を引き上げなければならないので、脚の筋肉が鍛えられます。」と、UCLAの循環器専門医で、女性の心臓の健康を専門に研究しているタマラ・ホーウィッチ博士は言う。心拍数を上げ、同時に筋肉を鍛えることができるのだ。
継続の必要性
この研究のために、研究者たちは血圧、コレステロール、喫煙歴、家族歴、遺伝的危険因子などの因子に基づいて参加者の心臓病リスクを分析した。参加者は生活習慣と階段を使うかどうかを含む運動習慣についてアンケートに答えた。12年間の間、階段を使う人は心臓病の予防において有利であった。そして注目すべきことに、その間に階段を上ることを止めた人はリスクが上昇した。運動から利益を得るためには、運動を続ける必要があることを再認識させられる結果だ。
「日々の生活でもっと体を動かしたい場合は、階段を使えば、短時間で有酸素運動を行うことできる。1日に6〜10階分の階段を上ることが可能であれば、それが良い目標になるでしょう。しかし、これは個人の体力レベルにもよります。」とUCLAの循環器専門医、カーリン・ロング博士は話す。階段を使う習慣がない人は、少しずつ始める必要があるかもしれない。
ロング氏によれば、自転車に長く乗る、ウォーキングやジョギングをする、トレッドミルを使うなど、より持続的な運動にも価値があるという。
出典:
AUTHOR
HIDEMI
ヨガ講師 /ヨガ翻訳・通訳者 色、音、言葉が好き。同志社大学国文学科在学中は日本語学を学び、中学生の頃から独自に英語の学びを深める。サロンモデルをしながら、ジュエリーブランド、コスメブランド勤務を経て、2015年よりヨガの指導を始める。外国人講師のWSやTTの通訳、テキスト翻訳等、ヨガ関係の通訳/翻訳業も行う。
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