現代人の生活病「巻き肩」をどうにかしたい!はさむだけで巻き肩改善【簡単すぎる前鋸筋ストレッチ】
集中していたり、夢中になっている時、ふと気づくと首や肩に力が入り内側に巻いた「巻き肩姿勢」になっていることはありませんか? 気になっているけれどなかなか矯正ができないとお悩みの人に、本日はすごくお手軽な改善方法をお伝えします。
巻き肩って何?
巻き肩とは肩が本来の位置よりも体の前に向いてしまった状態を指します。体を横から見た時、肩は本来、耳の直線上に位置します。しかし巻き肩になると、肩が耳の位置よりも前方に出てしまいます。
巻き肩を放っておくとどうなる?
首肩こり、腰痛がひどくなる
背中や胸の筋肉が硬くなると血行不良が起こります。そのため、首〜背中にかけて筋肉の張りやこりが強くなってしまいます。それだけでなく、足腰の筋肉にも悪影響を与える可能性があります。
呼吸が浅くなり、疲れやすくなる
肩が前に出ると猫背姿勢になりやすく、胸の中の肺を収めているスペース(胸郭)が小さくなります。肺が圧迫されると呼吸が浅くなり、十分な酸素を取り入れることが難しくなるため、疲れも取れにくくなってしまいます。そこからさらに心身の不調にもつながる可能性もあるので注意が必要です。
マッサージに行ってもなかなか体のこりが取れない、休んでも疲労が回復しにくいという人は、自身の姿勢が巻き肩になっていないか今一度確認してみましょう。
巻き肩改善の鍵を握る「前鋸筋」
巻き肩の原因となる筋肉はいくつかありますが、そのうちの一つが前鋸筋(ぜんきょきん)です。前鋸筋は肩甲骨の内側から肋骨にかけて付いていて、肩甲骨の安定に関わる筋肉です。身体よりも前側で作業を行う時、常に使われている筋肉でもあります。
前鋸筋が硬くなりやすい生活を送っていませんか?
現代の生活ではパソコンやスマホを長時間使用することが多くなっています。その時前鋸筋は常に緊張しっ放し。前鋸筋が緊張すると肩甲骨は外側へ引っ張られ、肩は体の前面に出ていきます。これが巻き肩姿勢の要因。
改善や予防のためには、普段から前鋸筋が硬くならないいよう刺激を入れて、緊張を緩めるように意識する必要があります。
タオルを挟むだけ【前鋸筋スイッチONワーク】
本日はタオルを脇の下に挟むだけでOKという簡単なワークを紹介します。
(1) フェイスタオルを二つ折りにして、さらに二つ折りにする。
(2) 折ったタオルを丸めて筒状にし、脇の下に挟む。
【ポイント】「脇を締める」動作をする時に前鋸筋が働きます。タオルを挟むことによって、広がった肩甲骨が元の位置に戻っていくので、肩が後ろに引かれ胸も自然に開き、背筋の伸びた良い姿勢ができ上がります。
(3)余裕があればタオルを挟んだままで脇をさらに締める。この時に首や肩に力が入らないように注意して。
【ポイント】前鋸筋をあえて収縮させることで、力を抜いた時に自然に緩まる効果があります。
日頃デスクワークの時間が長い方は両脇にタオルを挟んだ状態で、タオルが落ちない程度に脇下に力を入れたまま作業をしてみてください。良い姿勢で作業を続けることができますよ。
ワークの詳細は以下動画からも確認いただけます
AUTHOR
宇都宮明香
五感を潤すヨガ講師。大学時代に出会ったヨガを通じて「心と体の科学反応」の面白さにハマる。様々な分野の学びと実践を続けながら、目の前の方が日常にヨガを取り入れやすくするコツを提案している。現在は福岡を拠点にインストラクター育成講師として活動しながら、仲間と一緒にヨガスタジオ サントーシャを共同主宰中。 プライベートは釣り好きの歴女。愛する夫や娘、友人たちのお陰様で好きなものだらけの生活を満喫している。
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